ジンジャー・エールの生姜率

勢いで始めてしまったブログ。旅行や小説や音楽を語るともっぱらの噂。

デジタル田園都市線の車窓から

あけましておめでとうございます

(今年一発目のブログなので)

 

 

🤔

ブログを寝かせている間に世界はどこかに進んでいたようです。

という訳で、

 

時代の流れを学ぶため、時代の最先端をいく路線、東急デジタル田園都市線にのるるんした話でもします。嘘です無関係です

なお関西の人は南海高野線・林間デジタル田園都市駅に向かえば何か分かるかもしれません(自然豊かなニュータウンです🌲🌲🌲)

 

田園都市線は渋谷駅〜溝の口駅区間のみ乗車済みで、それ以降の神奈川県feat.町田エリアは初上陸でした。

そもそも観光路線でもないので、住民でもない限りなかなか乗るタイミングは無いですしね。

 

それでも見どころは色々あり、

例えば博物館でデジタル化への道を学んだり、

神奈川県唯一の旅客用国際空港を眺めたりしていました。

 

さて冗談はこの辺にしておき、

 

東急と言えば「オシャレ」なイメージ。自由が丘に中目黒。

特に田園都市線と言えば「セレブなMadam」というイメージが強く刷り込まれている方も多いことでしょう。特に多摩川以遠の多くは東急がメインとなって開発された丘陵地、計画的洗練エリアというか。

実際、乗客を眺めていても落ち着いた方ばかりだな〜という印象で、駅の構造や周辺の街並みも先述のたまプラーザをはじめとして「あーオシャレだなー」と。


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(教育の意識もHigher than the Sun)

 

 

ところが、少しそういったイメージと異なる場所もありまして。

溝の口長津田、中央林間。

他社線との乗り換え駅です。

 

例えば、長津田に関しては降りていませんが、車内から眺めていて明らかに雰囲気の違いを感じました。

漂っていたのは、乗り換え先、JR横浜線のにおいとも言えるものでしょうか。

 

横浜線は、横浜市の中心地から郊外を通り八王子まで繋がる路線。日本近代の「絹の道」とも呼ばれるルートで、要するに現行の田園都市線よりずっと歴史があります。

少し離れると綺麗な戸建てが建ち並んでおり、東急的香りはもちろんあるのですが、駅近くに年季の入った家?店?があり、横浜線の良き古さが隠しきれていない。

 

特に面白かったのが中央林間駅

小田急江ノ島線との接続駅なのですが、東側が東急、西側が小田急という形で分かれております。


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……どっちがどっちかはすぐに分かりますね。

シャレオツなモールが置かれた東急側に対して、小田急側は小田急沿線的駅前感としか言いようがないような、小さな雑居ビルと商店街が合わさった長閑さを提示していました(これは感覚的なものなので説明が……)

いや小田急側も駅を出た正面にはサンマルクカフェでオシャレポイント加算なんですが、配置の仕方というか建物の感じが。見事に駅の東西で分かれていました。

 

溝の口なんかは駅舎を出るともうほとんど東急感は無くて、強いて言うならニョキニョキ生えてる高い商業ビルがプチ渋谷やプチ武蔵小杉なくらいで、もうカンペキにカワサキ=南武線沿い=カルチャーです。


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上に挙げた3駅は、いずれも田園都市線ができる前から街(町)があり、JRや小田急が走っていました

 

汽水域、という言葉を思い出します。

河口などで淡水と海水が混ざり合う場所を表す言葉ですが、こういう複数の文化が混在している地域のたとえにもしばしば使われているように思います。

勝手に例示するなら、トルコのイスタンブール、スペインのグラナダチュニジアチュニス、……。そういった場所は独特な魅力を漂わせて、昔から多くの旅人を惹きつけてやみません(自分もいずれ訪れてみたいものです)。

 

先ほど挙げた3駅は、いずれも田園都市線ができる前からJRや小田急が走っていました。

東急によって創られた東急ブランドワールドと、元から存在していたローカルな、ディープな空間。

寸分の狂いなく、綺麗に整備された街もとても好きです。でも文化の混ざり合いがある場所は、好み云々を差し置いて「面白い!」と思います。そしてどうしてだか印象深く記憶されるものです。

 

この面白さは、ネットで調べた(デジタルな)情報だけでは体感しきれないものだと思います。

新か旧かではなく両立。ゼロとイチのデジタルではなくグラデーション。

今回はデジタル田園都市線の旅を経ることで、「街の面白さ」についての学びを得ることができました……と良い感じにまとまりましたね(?)

 


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最後に駅名標長すぎ案件を載せて、それではまた。

(これを見て初めて"Grand"+"berry"か〜と理解しました。いやGrandなberryって何なのか分かってない気もしますが)