ジンジャー・エールの生姜率

勢いで始めてしまったブログ。旅行や小説や音楽を語るともっぱらの噂。

気付けば作曲15周年だった

この前iTunesの整理をしていて15周年だと気付きました。

いや「そろそろ15年?いやまだ14年だろ……(計算)……15年だわ」という感じだったんですが。10周年がこの前だったんだはずなんよなあ……時の流れが早すぎる、嘘だと言ってよ

 

何をもって作曲1年目と言うかは難しいところですが(曲を作れるゲームとか触ってましたし……)、私の中では「ちゃんと勉強しよう」と思ってコードなどを学び始めた2008年夏をスタートと定義しております。

ちなみに始めたきっかけは、Twitterにも書いたことありますが当時の作曲が上手な先輩への憧れでした。ちょうど色々時間が空いた時期だったのもありましたね。

 

実は昔から作曲・編曲の簡単な時系列メモを残していまして、特に作曲はほぼ漏れも無いので大体いつ頃どの曲を作ったかは遡れます。律儀だね

 

 

せっかくなので〇年目という区切りで分けつつ、さーっと文字で振り返ってみようかなと思います。

日記のようなものですが、割と個人的にも他人のこういうの見るの好きなので。

※以下、8月始まりで書いております

 

 

・1年目 (2008.08~)

 

ニコニコ動画の作曲講座で勉強し始める。本当に初歩の初歩から丁寧な動画でした。よく見つけたなあと。当時の自分GJ

www.nicovideo.jp

 

初めてまともなオリジナル曲を作る。なぜかラテンで、この頃から何も趣味変わってねえなと思い出す度に感じる。

当時使っていたのはフリーソフトのStudio ftn Score Editor。軽いし楽譜で打ち込めるのが合っていた。検索したら今もアップデートされていてちょっと感動した。

Studio ftn Score Editor 公式サイト

 

その後、当時の吹奏楽コンクール課題曲をパロった曲も作る。やっぱり当時から変わってねえわコイツ

 

 

・2年目 (2009.08~)

 

初めてバンド編成(ギター、ベース、ドラム入り)の曲を作ってみる。ハイハットっぽい役割をスネアドラムにやらせていてドスドスした音になる。

歌詞はあるけど当時の自分に入れる技術はなくインスト。……こっ恥ずかしい歌詞だわ入れなくてよかった……(照)

 

同じ時期に吹奏楽のマーチを作るという暴挙に出る。この3年後に清書してみようとして頭抱えました。例えばトランペットでも高い音域でホルンがメロディー吹いてた

ただTrioのメロディーや旋律の絡みはとても良くて、当時から甘めのおしゃれメロディー得意だったんだなあとも思ったり。

3年後の修正版。この辺りは修正前とほぼ同じ

 

 

・3年目 (2010.08~)

 

この時期に縁あってFinaleを入手する。作業環境の改善でクオリティが上がったように思ったが錯覚だったかもしれない。

最初に試したのは「気まぐれロマンティック」(いきものがかり)の吹奏楽アレンジ。いきなり重すぎないか??

ただ色々ハチャメチャとはいえ、苦手だった耳コピもよく頑張ったとは思う。

 

バンド編成の曲もそういや書いていた。ドラムはちゃんと打ち込めました、他の楽器は知らん

歌詞はこっちの方が恥ずかしい よくこれ人に見せてたな(黒歴史は量産してナンボ!)

 

 

・4年目 (2011.08~)

 

この辺りからちょっとした演奏用のアレンジを友人達に頼まれ始める。「こんなの吹けねえ!」と言われたり「こんなの吹けねえ!」と自分で言ったりする(自業自得)

なぜか合唱アレンジもやった。謎だったが楽しかった(こなみ)

 

オリジナルは、フュージョンっぽいのとかビッグバンドとか吹奏楽ポップスとか劇半っぽいのとか、なんか色々書いていました。知識が増えて楽しかったんだろうなきっと

 

FF未プレイなのにオケの耳コピとかさせられました(半ギレ)(でも楽しかったな)

 

・5年目 (2012.08~)

 

初めてオリジナル曲を生演奏(変則木管アンサンブル)、割と評判も良くて上機嫌

和声やコードや楽器の知識の甘さから色々ツッコミをもらう機会があり、意識が変わり始めた頃でもある。よい先輩や友人を持ちました。

 

不定インストバンドを始めた時期でもあり、自分も一曲書く機会を得る。

この頃までベースを意味なく3度で動かしがちだった(ドミソミ ドミソミ)。演奏してくださった皆様マジでごめんなさいありがとう

 

初めてピアノソロを一曲書いたのもこの頃。ただピアノソロとしては今ひとつで、ずっとあったピアノの扱いへの苦手意識(コンプレックス)はまだ改善されず。

 

それと、千人規模のホールで自分のアンサンブルアレンジを演奏する機会がありました。

本当に得がたい、一生ものの経験です。

 

 

・6年目 (2013.08~)

 

だいたいこの辺りの曲から(今基準でも)人に見せて恥ずかしくはないなというクオリティになった。もっと早めになっとけよ(小声)

理由として、凝ったコード進行にハマり始めた辺りでもあり、その副産物として不可解な音を伴奏に置くことが減ったからです。やっぱり基礎あってこその応用よ

 

今ざっと振り返ると、コードやメロディは結構挑戦的だけど伴奏はシンプル、な曲が揃っている気がする。難しいことをやっているから慎重にならざるを得なかった、という感じはありますね。マイナーコードの曲が増えてきた時期でもあり、ちょっとオトナになったんだなと思います。

 

ちなみにこの頃からDominoを併用し始めた。動作の軽さは正義。

MIDI音楽編集ソフト「Domino(ドミノ)」 | TAKABO SOFT

 

 

・7年目 (2014.08~)

 

コードの扱いに慣れてきたこともあり、この時期に書いた曲は「うわよくこんなの作ったな」と今でも思います。過渡期の作品あるあるだ

いい意味での手の抜き方もわかってきたというか、例えばインストバンド用の曲は「客には難しそうに聞こえるが数時間合わせ練習すれば絶対通る」という作り方をして、実際その通りになりました。過去一コスパの良い曲だと思います。

 

一方で、管楽器系の気合の入れたアレンジをする機会があり、しかし録音を聴いたら思ったより演奏効果が出ていなかった……という出来事もありました。あの悔しさを感じた場面は今でも覚えている。

 

めっちゃカッコいいアレンジではある

 

 

・8年目 (2015.08~)

 

曲数は少ないながら、プログレだったり現代音楽っぽい要素だったり、色々新しい実験を取り入れていた頃。

確か初めてポスト渋谷系風味の曲を作ったのもこの辺り。相変わらず歌詞を入れる環境はなかったのですが……

 

 

・9年目 (2016.08~)

 

Musescore2を利用開始。

この頃に書いたアンサンブル作品数点はマジでクオリティ高い。

金管アンサンブルのやつとか、金管アンサンブル初めて書いたのにこのクオリティは正直おかしいと思っているくらい。まあたぶん奏者に譜面渡したら理不尽すぎて発狂される難易度ですが……。

 

soundcloud.com

 

この辺りでピアノソロ2曲目を書く。ここでようやくピアノへの苦手意識は克服した感。まあ今でも得意ではないので探り探りですが。

 

友人の結婚式用に、管楽器混合編成のアレンジ依頼2曲を受けたのもこの時期。

過去の経験と反省から、「ほぼ初見でも通るがめっちゃカッコいいアレンジ」を念頭に置き、大成功!

拙い頃から現場経験を積んできて良かったなあ……まさに集大成……(しみじみ)

 

 

・10年目 (2017.08~)

 

ネット上で本格的に活動を始めたタイミング。

同名映画を基に書いた「カランコエの花」、超クオリティを発揮したあまり体調不良で倒れたピアノソロ「Maple Melodies」など、過去曲も混ぜつつ次々に発表していました。

作曲勢とたくさん繋がり、膨大な量の情報を得始めた時期でもあります。イキスギコードとかあったなあ…………

 

また、かねてから憧れていた朝日作曲賞吹奏楽)にもチャレンジ。

これまでの遊びで書いていた吹奏楽譜とは違って、細部も色々詰めて……添削も人に頼んで……。結果は一次落選で、クオリティから考えても納得なのですが、あんなに本気で作曲したのは初めてだったなあ挑んで良かったなあ、と今でも思っております。

あと、その頃にFFになった吹奏楽作曲勢の皆様は順調に活躍していて、新曲が上がる度に「また凄い曲作ってる!」と嬉しい気持ちになります。

 

そして2018春には初M3出展。

既存曲と新曲を混ぜて、木管主体のインストCDを作りました。約10年続けてきた趣味の成果が、CDとして見える形になったのはとても嬉しかったですね。その後のイベントもあわせて30枚近くを完売!ありがとうございました。

 

よき思い出

 

 

・11年目 (2018.08~)

 

ついにCubaseを導入、10年を経てようやく「DAW」と向き合う。

理系の割に、ずっと音楽してきた割に、こういうソフトって苦手意識が強く……いや実は今でも全然払拭できていないけれど……最初はEQ? 2mix? ってな感じでした。

Cubase | 音楽制作のすべてをカバーする DAW | Steinberg

 

2018M3秋にはついに歌詞入りの曲にチャレンジ。

友人2人と協力して無事6曲入りCDを出すことができました。多謝。多謝。

今までもバンド系の曲はいくらか作ってきたとはいえ、適した音が自分の手で作れる、というのはやはり強烈な体験。めっちゃ疲れたけどな!!!!!

 

 

そしてその後は2019M3春に向けて作曲開始。寝不足の中なんとか3曲揃えて、これ作業間に合うのかよ……となっている中で感染症襲来。出展辞退からの尻切れトンボになります。

ちなみにこの時期のせいでDAW触るのがしんどい体になってしまいました。ヘッドホンつけて再生していると耳と心臓に負担が……いやたぶんなんか曲の作り方が悪かったのだと思いますが……Help!!!

 

 

・それ以降

 

ここからは目立った活動が少ないのでまとめて。

前述のM3で出すはずだったCDは、結局その年の秋に完成。オンラインイベントでしかほぼ出せていないので、そろそろ現地イベント……というか在庫はけたいなあ……

 

他は自分の結婚式でクラリネット演奏した際、当日思いついた曲を1つ即興で吹いたくらいか作曲は……。その曲も、伴奏付きで脳内には浮かんでいるのですが、なかなか。

演奏機会はあっても、既存の曲のアドリブっぽい部分を考えるくらいで編曲とまではいかないし、まあそのくらいです。

 

 

 

すっかりご無沙汰になった原因は、先述のDAWの体調への影響をはじめ、生活習慣の変化(早寝と健康志向になった)、環境の変化(同棲からの結婚、幾度かの引越)、在宅中心生活による変化(「オフのときくらいは外に出たい」という指向の高まり)、色々重なってのものですが、そうこうしているうちに長時間の過集中を避けるようになったのが一番でしょうか(今でも充分傾向は残ってるけど)。それと昨今のSNSの雰囲気がアレで、バズりたいという欲も消えたし。

あとは書きたいものをだいたい書いてしまったというのもある。ポスト渋谷系ど真ん中の曲もついに書いちゃったしなあ。

 

まあつまり休眠中ということで、こうしていれば永遠に15周年は来ないので(?)、無理に15周年を祝うイベントとか考えなくてもいいわけです(??)

 

相変わらず音楽好きではあるので、またどこかで目覚めるかもしれないけれど、そのときはまたこそっとネットの海に放流すると思います。よろしゅうよろしゅう

 

 

ただまあ最後にせっかくなので、最初の方にも言った「初めてまともに作った曲」を上げてみました。

厳密にはその2年後くらいに少し修正したバージョンしか残ってないのですが、メロディのフェイクっぽい部分をちょっと変えただけで、おおむねそのままです。

それではこれをお聞きいただいて〆としましょう。

 

"Let's Tea Time" どうぞ。

 

soundcloud.com