一昨日辺り、ふと「高校時代、朝の通学時に聴いていた音楽って、かなりジャンルのバランス良かったのでは?」と気付いて。
朝に聴いていた曲なので、まあ大抵明るい曲なんですが、なかなかどうしてバリエーション豊かで。
というわけで、「10年前のプレイリスト」。
懐かしみがてら、ラジオ感覚で不定期にやっていこうかなと思います。
(これだと写真も無くて負担も少ない(小声))
第一回目は、ベン・ハー序曲。
元は、「ベン・ハー」という映画……今さら自分がどうこう語ることもないほどの、名作映画のオープニング曲です。1959年公開。
まず、ファンファーレがいきなりカッコイイ!高校当時、吹奏楽部だった自分のツボにぴったりでした。
もう、ここを聴くだけで目もすっかり覚めてしまいます(笑)
映画は、古代エルサレムを舞台にした作品なのですが、この音楽もそれらしく全編に渡り非常にエキゾチック。中間部、弦楽器の民俗情緒溢れるロマンティックな旋律は、そのゆったりしたテンポとも相まって、この波乱に満ちた長編を暗示する素晴らしさ。
(……ここ電車だと聴き取りづらかったなあ……)
でも実は、映画を観たことが無かったんですよね、当時。その頃は今ほど映画好きでは無かったからなんですが……。
じゃあどうやって1959年の映画音楽なんか知り得たか、というところなんですが。
なんと世界史の授業でした。
世界史の先生が、面白い方でして。
例えば「カノッサの屈辱」の授業。
詳細を説明するために、生徒にローマ教皇役として前に立たせ、自分はハインリヒ4世役として土下座をする寸劇を……これ、字面じゃ伝わらない、それ以上の面白さでした(笑)
他にもまあ色々あるんですが、自分が楽しみにしていたのは、歴史に合った音楽を流すというもの。
例えば、ローマ軍の話ではレスピーギ「ローマの松」を流したり、「アイーダ」とか、ヘンデルの「シバの女王の入城」もあったかな?
ベン・ハーもその流れだったんですが、見事に撃ち抜かれました。
ジャッ!ジャッ!ジャ〜ン!「うおおおおおっ!」って感じで(伝わらない)
勢い余って、授業後に「CD貸してください!!」と先生に頼み込んだという訳です。
高校時代は朝が早かったため、よくこの曲(など)で目を覚ましていました。
今でもたまに聴き返したくなる名曲です。
あ、ちなみに映画はちゃんと観ました。大学時代に。
「クライマックスの馬車レースが凄い」と誰かから聞いていたのに、その後の方がストーリーとしては本番で面食らった記憶。誰だ曖昧なこと教えたのは……(熱くて見応えのある作品でした)
ということで、「ベン・ハー序曲」。冒頭の試聴先だけでもリンクを。
夜に聴いたら眠れなくなること請け合い(笑) ぜひ朝の目覚ましにどうぞ。
開始1秒で戦闘態勢になれるのでオススメです(?)