圧巻。惚れ惚れ。
たまには行ったばかりの場所のお話。今回は、恵比寿について。
まあ、正直に言えば、ただ写真を色々撮ったからついでに記事にするだけです。
見て!いいから見て!
最近なぜか時々画質が落ちるけど見て!()
少し前に引っ越しがあったのだけれど、その前にとある方から言われたことがある。
「どうせならイイとこ住んでみなよ、例えば恵比寿みたいな」
……誤解なきよう言っておきますが、自分はお金持ちではありません。
若いときこそイイ所に住む――それは自分も賛成だ。自由にお金が使える&自由に行動できるうちに、という観点で。
ただ、お金とか部屋の条件とか、そういうことと関係なしに、「あっそうか、恵比寿って普通は住みたいと思う街なんだな」とそのときの自分は思った。
馴染みのない方向けに、恵比寿という街を少し解説。
山手線の渋谷〜目黒の間、あるいは日比谷線の中目黒〜六本木(厳密には広尾だけど)の間、と言えば、「イケイケオシャレ金持ちエリア」というイメージが掴めると思う。
そしてなんと、「住みたい街ランキング」では2年連続で2位を誇っている。
グルメあり、商業施設あり、美術館あり、イベントあり。
ほんの少し歩いただけでも分かる。若さとオトナさが程よく混じった街ということが。
そしてたぶん、自分には、オトナすぎるということを。
恵比寿を訪れるのは、実はまだ2回目だ。
前回は春の頃、色々と先行きを迷っていた人生のターニング・ポイントの頃。
なんでわざわざ来たのかは、だから正直あまり覚えていないのだけれど、単にTwitterのトレンドで見たからとか、それだけの理由だったかもしれない。
訪れた恵比寿は、曇り空に包まれていた。
夜になる少し手前のこと。何があるかも知らず、目的もなく来た自分は、ただ写真を撮ることしかできなかった。
写真を撮って、そそくさと駅への連絡通路に退散した。
平日・曇天のガーデンプレイスは静かだし、駅前は雑然とした印象だし、まさか住むような街とは思わなかった(当時は住みたい街ランキングなんて知らなかった)。
ガーデン・プレイス#街歩き #buildings #恵比寿ガーデンプレイス #tokyo
当時は4ヶ月間毎日(!)更新していたInstagram。閉塞感のある日々の中、何かを変えるきっかけを得たくて、続けることで何かを見出そうとしていた。
この写真が、ここのフランス料理店の方に見つけられて、"Merci!"とコメントを頂いてしまった。自分は嬉しくて、覚えたてのフランス語を返した。
この翌週、自分は憧れだったパリに一人で出かけ、自分の人生の道筋を決断した。
Instagramを少し置いて、自分の原点に向き合うことを。
……恵比寿の話。
冒頭の住みたい街云々はその後にあったこと。だから驚いたのだ。そんなに住みたい人が続出する魅力があるのか、と。
それには、やっぱり曇り空だけ見るのはフェアじゃない。一度は、快晴の空の下で見てみようじゃないか。
という訳で、今日。
うん、いい場所。
恵比寿のランドマーク、恵比寿ガーデンプレイス。
こういう洒落た建築を見るのは大好きだ。素敵な建物と青空が合わされば、いつだってついつい弾んだ気持ちになってしまう。
今日は偶然にも、恵比寿文化祭というイベントが行われていた。
ライブや、地域の子供の出し物や、青空マーケットのような物も。そして、皆一様に、服装も肌の見目も整っている。
今日も前回も、偶然まともな服装だったからいいけれど、普段の服装をおざなりにしがちな自分なら浮く可能性が高い。
ここは、ハレの街なのだ。
それと。実は今回は、路地裏を通ってガーデンプレイスまで向かっていた。
路地裏は、案の定と言うか、住宅街の中におしゃれなバーや面白い店が混じっていた。
どんな値段のそばが出るのだろうか……
曇りの街を少し見て、青空の街を少し見た。
そしてこの街は、きっと夜が一番面白いのだろうな、と確認できた。
だって、皆がきちんとめかしている街だ。路地裏に洒落た店がたくさんある街だ。
そこにあるのは猥雑とした面白さではなく、オトナの駆け引き的な面白さ。
好きな人はいるはずだ。でも、そんなに多くの人がこの街を住居として憧れるのがピンと来ていない。
自分は……そういうものに触れるのは好きだけれど、残念ながら得意とは言えない。
それでも一日二日ならまあ体験としていいだろうけど、住むとなると、うーむ……
疲れないんでしょうか、などと思う時点で、たぶん向いていない証拠だ。
と、見てもいない夜のことをあれこれ憶測で語ってしまった。
それに夜に限らず、まだ街の数%しか見ていない。何かを決めるにはサンプル不足だ。
昼の素敵なランドマークの姿は、確かめることができた。宿題は一つ完了。
次は、いずれ、この街に広がる夜をきちんと見てみようと思う。……住みたい街とまではさすがにならない気もするけど、その意味を理解しに行こう。
精一杯のオシャレをして、街に溶けにいくのだ。
私はまだ、恵比寿を知らない。