ジンジャー・エールの生姜率

勢いで始めてしまったブログ。旅行や小説や音楽を語るともっぱらの噂。

ぶらり街歩き[7] 築地をなんとなく歩いてみた

以前は度々更新していたこのコーナーですが、最近は「偽ヨーロッパ」やら「救命浮き輪」やらが勢力を伸ばしており、なかなか気分が乗らず。

今回、久々に更新するにあたり、ちょっと今までとテイストを変えたいと思います。まあ実験というかサンプルみたいなもんです。

例えば食品サンプルにケチをつける人はいないので、勝手に雰囲気を変えても大丈夫でしょう。知らんけど。

 

 

という訳で、今回は築地です。

築地はですね、皆さんご存知ないでしょうが、なんと昔は巨大な市場があった場所なんですよ。えっ、知ってる?

 

真面目に話すと、自分は長らく関西人だった関係で「市場がある所」という認識しかありませんでした。

上京してから一、二回ほどぶらつきました。ただ実はそこまで食に興味がないので、「ふーん」という感じで市場内すら入ったことがなく。あっ、奢ってもらう食事には興味ありますよ。そこのあなた、お寿司ごちそうさまです。

だからなのか、いつの間にか築地=市場というイメージより、周辺に色々面白い建物がある場所というイメージが上回りまして。

この日はなんとなく古い建築を見たい気分で、水辺にも行きたい気分だったので、久しぶりにがっつり築地近縁を歩いてみました。

 

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地下鉄築地駅を出ると、いきなり凄そうなお寺が見えます。いきなりテンプル。

 

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築地本願寺。日本には珍しく、インド風の寺院です。

寺の歴史としては江戸時代からなので大変古いのですが、現在の伽藍は昭和前期の創建。近代建築というやつですね。近代建築好きなのでここはお気に入りです。

 

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夕焼けに映えますね。いとおかし。

中は撮影禁止ですが、ちゃんとお参りはしてきましたよ。中身はナイショ。

 

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夕日に向かって吠えろ。

 

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建物の横には仏具店がありました。

 

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いいフレーズだ。

 

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あと、五台の自販機で築地本願寺を描いている。これはすごい。ゴレンジャー。

あ、でも真ん中のゴミ箱も使われていますね。「後半から仲間になる黒色のレンジャー」的な存在でしょうか。

 

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住宅街に入ります。

築地は、今でもレトロな感じのお宅が散見されると知ったので、見に来ました。

 

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こういうの。看板建築というやつですね。

 

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新しい建物だけど、いい四兄弟。

実は一つ見てみたい看板建築があったんですが、どうも見当たらない。

この辺りのはず、と思って後ろを振り向くと分かりました。

 

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解体済み。

少し前まではワカマツヤという洋品店があったらしく、写真を見る感じ良い雰囲気の建物だったんですが……残念です。これがレトロ建築巡りの難しいところ。がっくり。

 

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お隣に素敵な銭湯を見かけたので、良しとしましょうか。

 

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こことかすごいなあ。「下町!」って雰囲気してますね。強調した意味は特にないです。

 

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大通りに出ると、周りに対して不釣り合いなほど大きいビルが。

住友生命か~さすがですね。たぶんこの反対側は隅田川です。川沿いの住友っていうシチュエーション、元関西人的には中之島を思い出したりします。

 

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また住宅街に戻ると、いい感じのビルディングがありました。

ビルディングならこっちの方が好き。

 

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さっきとは違う大通り。良い公園がありましたが、子供だらけなので写真をチキってしまいました。

奥のカッコいいツインタワーでもどうぞ。あの真ん中の橋を渡りたい。

 

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聖路加が見えてきましたね。

 

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聖路加国際病院。有名なのでまあ説明はいいでしょう。

キリスト教系の病院なので、てっぺんが十字架。

 

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その横に、落ち着いた雰囲気の洋館がぽつんとあります。

トイスラ―邸。聖路加の創設者が住んでいた家で、後にこの場所へと移築・復元したそうです。

 

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いいなあ。「シルバニア・小さな林のおうち」って感じ。

 

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近くには素敵な小学校(明石小学校)と、お役立ち看板があります。

 

元々この辺りは外国人居留地だったんですよね。居留地って、横浜とか神戸とかの印象ですが、まあそのうち東京の近くにもできたようです。首都だから。

そのおかげで、この辺りはキリスト教の宣教師が活躍。明治学院大学は確かこの辺り発祥だし、聖路加もその流れなのでしょう。

 

そして、宣教師ということは、当然教会もある訳です。

ここの教会がね、いいんですよ。

 

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工 事 中

……いや、えっと、ここを見たかったんだけどな実は。

 

カトリック築地教会。見ての通り、非常に珍しいギリシャ風の教会です。

以前訪れたときにちょっと工事している感じだったので、そろそろ終わったかなーとか思っていたんですが。むしろ工事が進んでいた。現実は甘くないですね。

 

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詐欺っぽい写真を撮って、散歩を再開しましょう。

  

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マンションだらけ。東京の一般的な大通りですね。特に語ることなし。

何か面白い物、来てくれ!

 

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おっ、いい感じのビルだ。古川組さんありがとう。

 

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マンションかと思ったら、区民館みたいですね。へえ、オシャレじゃん。

 

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隅田川に出ました。

とりあえず「エモい」とつぶやく。

 

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ふと右側を見ると、お城がありました。あれ、いつの間にかライン川にでもきちゃったかなGuten Tag.

とか思いましたがそんなことはなく、さっきの区民館ですね。へえ、面白い。

 

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こう見たら完璧に城塞。

陽が沈むまでにてっぺんのピラミッドに辿り着くとボス戦が始まります。

 

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船を見かけましたが、"MARCO POLO"という名前でした。やっぱりヨーロッパじゃないのかここ。

 

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救命浮き輪の脱走跡。

 

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NO3-R5。「エリア番号No.3、このエリアの右岸5番目」という意味。

築地の救命浮き輪は、通し番号が付いていてユーザーフレンドリーです。あまりユーザーにはなりたくないですが。

 

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さっきはさらっとスルーしましたが、ここは壁がずっと赤レンガになっていて、なかなか雰囲気がいいです。それは良いのですが、

 

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この窓、明らかにいらないでしょ。

しかも立体感があるという。

 

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しかも奥で工事をしているときた。開くのか?いつか条件を満たせば開くのかここ?

 

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噴水もあれば、

  

 

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ドアまであります。

分かった。アイテムを7つ集めたら開くんだここ。さっきの城へ続くんでしょ。入城口はこのドアかもしれない。

 

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やー、それにしてもいい眺め。

 

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勝鬨橋まで来ました。渡っちゃうと勝どきなので今回はいいでしょう。

いや、実際には渡りましたが、話の流れ的に。

 

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一つだけ言うと、勝どき側にいるときに街へと落下する何かが見えました。

ティアマト彗星かな?さよなら首都圏。

 

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橋の横には資料館がありますが、時間切れ。まあそりゃそうよね。

 

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あ、築地市場だ。行ってみましょう。

 

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長い長い歴史を担ってきた市場も、今はもう解体工事中。

ここの跡地には、会議場とか公園ができるとの噂を聞いたことがあります。

でもせっかく川沿いなんだから面白い物造りましょうよ。巨大な釣り堀とか。あるいは偽ヴェネツィアとか造って、勝どきまでゴンドラで渡れるとか。

 

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場末感のあるチェーン店の並び。やっぱり釣り堀流行るんじゃないかな。

 

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こんなのあるんですね。割と新しい。まあ場外市場はまだあるし、そういう需要はあるのかな。

 

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なんかカッコいいマークだ、と思ったら、さっきの築地本願寺でした。もうここまで戻ってきたのか。

 

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ちょっと裏路地へ。

 

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なんかすごいお寺。すごいテンプル。元ネタは特に無いです。

 

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それなりに賑わってますね。なぜか安心。なんかホッとする通りだ。

 

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この辺りは閉まっている時間?なのですが、なぜか水がありました。

 

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すしざんまいループ。

 

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あ、さっきのティアマト彗星かな?この辺りもやられるかな。皆さんさようなら。

 

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歩きながらで思いっきりブレていました。

そうだよなあオリンピックも近いしなあ、それ絡みの開発も多いよね最近、その一貫かな、と思ったけどラグビーの大会だこれ。確か今年でしたね。

 

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という訳で大江戸線築地市場駅です。ゴール。

 

  

築地。目的地は工事中だし、店も色々閉まっているし、なんか締まらない行程でしたが、まあ夕方の散歩なんてそんなもんです。工事は夕方関係ないか。

オリンピックも近づいてきて、一年後にはまた少し景色が変わっているのでしょうかね。特に市場跡付近とか。

でもまだまだ古い建築は残っているし、緩い下町感はきっと消えないし、自分としてはそれがあればまあOKです。きっと大丈夫でしょう色々。築地に来るのまだ三回目ですがとりあえず言ってみました。

 

 

たまにはこんな感じの散歩もいいですよね。

それでは。Auf Wiedersehen.

都会の偽ヨーロッパ(偽ヨーロッパ[3])

どうもです。

 

これまでTwitterやブログで度々紹介してきました「偽ヨーロッパ」。第3弾です。

前回は「住める」というコンセプトでしたね。

 

yawing-hanon98.hatenablog.com

 

 

今回は対照的に「街中」でお送りしていきます。なお全て東京都です。都心を攻めるぞ。

 

ちなみにタイトルの「都会」は「まち」と読みます。昔流行った某小説的な。

そう言いつつ未読なんですが(いや正確には1巻の20ページくらいまで読んだか)

 

 

1. アニヴェルセル表参道

 

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表参道自体がヨーロッパ風味の場所ではありますが、「ヨーロッパ風」をどこまで広げるかが難しい。今回は絞っていきます。

 

主役は、第一回にも登場した結婚式場「アニヴェルセル」。

以降の調査で日本のあちこちに存在することが分かり、密かに少しずつ確認に赴いております。(いつかお話しできればいいですね)

ただ、敷地内に入れない場所も多いんですよね。まあ結婚式場だから当然なんですけど……。

 

ここはカフェを併設している関係で、式場の前までは見学可能。

 

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式場の建物。当然中には入れず

 

ここのカフェ、「アニヴェルセル カフェ」は表参道の紹介記事に大抵載っているイメージです。

空間がヨーロッパの駅みたいで大変よろしいんですよね~

 

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奥に見えるのがカフェです

 

あの、そろそろ言わなくてもいいと思うんですが石畳です(小声)(以下略)

 

 

2. ヴィーナスフォート (お台場)

 

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むしろなぜここを忘れていた、というレベルのメジャースポット。

屋内だから盲点でしたね……。

 

一大観光エリア、お台場にあるヴィーナスフォート

ここのワンフロアが、イタリアを模した、ゴージャスな雰囲気の商業施設になっています。

 

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ここの特筆すべき点は、なんと屋内なのに空の色が変わること!

……なのですが、偽ヨーロッパには特に関係ないので省略。

 

この場所は凄い。噴水はもちろんのこと、

 

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豪華だなあ……

 

なんと教会のような場所まであります。

 

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「教会広場」。結構大きいです。

 

このように、完璧にヨーロッパの1つの街区を再現しています。

 

テナントも意外と高級店ばかりという訳でもないですし、なんなら買い物をせずぶらぶら歩くだけで結構楽しいですよ。たまにイベントもやっています。

 

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このときはチームラボの展示がありました

 

3. 赤坂サカス

 

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名前はその響きの良さで知っていましたが、訪れたのは初めて。

しかも用事のついで、時間潰しに立ち寄っただけなので、まさかここが「偽ヨーロッパ」だということも知らず……本当に偶然の出会いでした。

引き寄せの法則」ですかね(違う)

 

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周囲にビルが目立つとはいえ、完全にヨーロッパ的な造りですね。石造り風の色合い。統一された高さ。道に合わせて建物の側面がカーブしている。

このうちの1つはTBSショップになっております。上手いこと考えましたね。

 

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右側がTBSショップ。立ち寄りましたがそういや最近テレビ観てない……

 

このときはベンチでぼーっと休憩していましたが、カフェ(バー?)とスタバもあり、都会の中のオアシス。ゆったりできて良さそう。

 

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そしてそびえ立つTBS本社

 

4. Borgo大〆(神楽坂)

 

神楽坂は、随所でフランスを感じるスポットとして(恐らく一部界隈で)有名です。

 

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さすがに1、2店舗並んでいるだけでは「偽ヨーロッパ」とは名付けられませんが、散策中に素敵な場所を見つけたのでご報告いたします。

 

Borgo大〆。

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小さな敷地ですが、石畳、統一感のあるカラフルな建物等にヨーロッパのテイストを感じます。

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白い出窓もヨーロッパ的ポイント

 

狭い場所ですが、店がいくつかありまして、フレンチ、蕎麦屋等が入っているご様子。

路地裏で人も少ないので、ほっこり過ごせることでしょうね。

 

 

5. ブラームスの小径~フォンテーヌ通り(原宿)

 

 

今回の最後は、素敵なストリートで締めくくりましょう。

 

ここ、実はあまり教えたくないんです。

人混みが苦手な自分にとって、原宿、特に竹下通り周辺はあまり行きたくない場所の1つです(なぜいつもあんなに混雑しているのか……)。

そんな中、ようやく見つけた貴重な癒しスポットの1つなので。

……紹介はするけどこれから重用する予定だから来ないで!!!()

 

賑わう竹下通りを一本入ったところからスタートです。

まずはブラームスの小径。

 

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ちゃんと石畳

どうでしょう、この静けさ。

もちろん通行人はちょくちょく見かけますが、周辺の大通りとは雲泥の差。竹下通りのカラフルな世界とは真反対の、大人びた空間ですね。

昔、正面に流れている小川をセーヌ川に見立てて洋館を建てた方がおりまして、それがきっかけでこのような小径になったそうです。

現在、小川は暗渠になっておりますが、曲がりくねっているのはそういう理由なんですね。

 

あと、面白いものを見かけました。次の写真の建物、室外機の配置なんですが、

 

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これ!

 

屋根裏の窓っぽく配置されているんです。ヨーロッパの建物で見かけるやつ。

 

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こういうの

なるほど、ここはマンションではなくカフェ。あそこに人が住むのでなければ窓を置く必要もない。

そこで室外機という必ず設置される物を用いて、石造りの建物に合わせた飾り付けとする。粋ですね、おしゃれですね。

 

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と思ったら向かいの建物は普通に窓でした。あれ?


そこからしばらくは普通の小径ですが、歩いていくとまたヨーロッパ風に。

今度はフォンテーヌ通り。

 

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暗くてすみません、「フォンテーヌ通り」と書いています


こういう名前が付いているということは、そうですね。

噴水があります。

 

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ふぉんてーーーぬ

飲食店でもあるのかな?と中を覗いてみると、なんと美容院ばかりが入っていました。
なんて豪華な……どんな髪形にされるのでしょう……なぜかベッカムしか思い浮かばない自分がいます(平成の人間)
 

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しかし凄い建物……

この先は「モーツァルト通り」となり、教会があって、大通りに出ます。

ややコンセプトから外れるかな?と思ったので省略しましたが、最後まで非常に良い通り道でした。

 

良い通りだから、来ないでね(はあと)(二回目) 

 

 

 

以上です。

都会、それも東京となればビルばかりというイメージですが、ちょっとした所にこういう偽ヨーロッパがあるんですね。

何度か書いた気もしますが、こういう場所がある種「オアシス」として働いているのかなとも思います。ヨーロッパの洗練された部分に託して、ちょっと街に洒落た彩りを加えよう、と。

 

さて、第3回も終了しましたが、ここ最近、新たな偽ヨーロッパを着々と開拓しております。

増えてくると管理が難しくなってきたので、「偽ヨーロッパマップ」も作成中です。

こちらもまたいつか公開できればと思います。

 

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それでは。Au revoir!

2019春M3を終えました(感想とメモと反省と)

去りし2019.04.28、音楽同人イベントM3にてCDを頒布いたしました。

 

曲解説記事

yawing-hanon98.hatenablog.com

  

友人サイドの記事

ZUMORI CLUB - M3-2019春と頒布したCDの話 (前編)

 

 

友人と2人、共に初めての出展でしたが、お互いの予想以上の方にブースまでお越しいただけました。

友人知人の方々。混雑の中こちらまで来ていただけて、本当にありがたかったです。

当日初めましてだった方々。偶然の縁、本当にお会いできて良かったです。

この場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

また、今回誘っていただいた友人 

twitter.com

並びに多忙の中サークルカットを描いてくれた友人Hにも、この場をお借りして感謝を申し上げます。

 

 

そして、今回のCDですが、BOOTHにてダウンロード販売を開始します!

木管主体の柔らかい音楽が揃っております。

ぜひぜひ覗いていってください!

hano888-yaw444.booth.pm

 

 

さて。

今回の記事は、やや備忘録的役割が強いかもしれません。

次回以降も同人活動をする場合のメモ、そしてこれから初めて出展するという人が見かけた場合のお役立ち、みたいな感じで思っていただければと思います。

 

 

1. 曲の準備について

 

以前の記事にもあった通り、過去曲を上手く混ぜながらなので、あまり苦労はありませんでした。

ただ、全体的にオーケストレーションの見直し、音質・音量の統一などを要したため、なんだかんだ4月中頃まで微調整を続けていましたが。

 

選曲に関して、アルバムを通したコンセプトを作ると纏めやすいな、と学びました。

「朝〜夜」という時系列を意識していたので、迷走は少なくて済んだかな。"Musique au lait!"だけは入れどころを迷いましたかね。アンコール的位置づけにしたのは正解だと思っています。

 

 

2. 宣伝について

 

これはもう100点満点でしょう(自画自賛)

というより初出展の限界です。

 

・年明け:新曲(「サン=トロペの港」)と何かイベント参加をほのめかす

・3ヶ月前:当選通知ツイートに、一番映える曲の動画を載せる(「お月様とエッフェル塔 2. シャン・ド・マルス公園で」)

・2ヶ月前:フルで1曲上げる(「桜のワルツ」)

・1ヶ月前:フルで1曲上げる(「Musique au lait!」)

・2週間前:クロスフェードを上げる

 

多少時期は前後しましたが、だいたい想定通りにコントロール出来たと思います。どの曲を上げるかはそのときの思いつきですが。

……ああ、クロスフェードは「曲の表示切り替え」用にパワポで9枚画像を用意する」という策を使いました。これ書いておかないと絶対忘れる。いい方法は無いものか……。

 

 

 

あえて言うなら、Youtubeにも上げる方が良かったのかもしれません。

でもTwitterと同じものを上げてもなあ。一曲ずつが短いので、Twitterより長い動画を作るとほぼネタバレの嵐になりますし。やっていないことなのでわかりませんね。

 

 

3. ハード面、デザイン面

 

CD、ケース、ジャケット用紙は3月中に購入。

 

デザインも、パリの写真を使うのは決めていたので、3月頃には大まかに決めていました。

ただ……。旅行のときにほとんど晴れの日が無かったので、選択肢が少なくて焦りました。ちょうどいい感じのがあって良かった。

フォントもせっかくなのでフリーフォントを探しました。元ページはどこだったか忘れましたが。

 

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一番困ったのが印刷ですね。印刷結果がずれにずれて。

安いプリンタは、その分苦労するぞ……という反省。

 

 

4. その他事前準備

 

ざっくりとした纏め方ですが、一番大事なところ。

 

申し込み関連はほぼ友人が行ってくれたので、自分は適宜確認をしていた感じです。

ジャンルや活動内容など、いくらか話し合いを重ねた記憶です。

 

(190515追記)

CDDBの登録も忘れずに行いました。iTunesの方は分かりやすく、しかも登録して数時間後には反映されていた様子でしたね、

……が、Windows Media Playerはネットで見た情報通り進めようとしても、そもそも登録画面っぽいのが出てこない……?

どこかのサイトで、Win10のMedia PlayerからはiTunesと同じデータベースを参照云々と見たので、それを信じて深追いはやめました。

正しい情報をお持ちの方、教えていただけるか、SNSなどで広めてくださるとありがたいです……!

 

それ以外だと、

 

・500円玉両替のため平日に銀行へ。しかし500円に両替できなかった。小銭切れ?

 

・ゆうちょ銀行なら硬貨でも・何度でも引き出し可能。前日にATMを占拠

 (※人が来たらその都度譲っていました)

 

・ブースの宣伝について考えていなかった

 前日にスケッチブックなどを調達。ホワイトボードという手もあったか。

 CDの下に敷くマット、スケッチブックを立てるブックスタンド、サインペンは双方で分担して用意

 

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サークルチケット用のホルダーも準備。名刺を作るのもいいかもですね

 

 

5. 当日、会場での準備

 

9時半には東京流通センターに到着。

設営はさほど問題なかったです。試聴用CDも準備。

 

ここで宣伝について再検討。

サークルカットをスケッチブックに貼ろう。イラストで目を引く!

画像はスマホに保存していたので、ネットプリントを駆使することにしました。便利な世の中。

 

ただ案の定、一階のローソンのプリンタは激混み。

そこで、埋立地の北側へ走るも……コンビニが閉まっている……。

ちょうどイベントの前後3日間がお休みだったかな?焦っていたから写真も撮っていないですが……。まあ、そもそも倉庫の敷地なので過度な期待は禁物かも。

 

逆に向かい、南側(流通センターの南端)にあるローソンへ。

こちらは開いていましたし、空いていました。B5印刷3枚。またレジも空いていたので、セロテープや赤サインペンなどの物品も揃えられました。 

 

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ところで、なんか面白いトラックがあった

 

戻ってきて、別棟の知人へあいさつ。

一時閉鎖の10分前だったのでバタバタでしたが。敷地外に捨て置かれるところでした。

 

 

6. 本番

 

「久しぶり〜」「Soundcloudで聴きました」「(試聴して)いいですね、買います」などなど嬉しい声。

友人と話しつつ、宣伝も少しずつ修正。

宣伝のスケッチブックは一度内容を変更しました。コンセプトを絞ってキャッチーに修正しましたが、功を奏したのかな。

あとは各CDの傍に説明文の紙を追加。本のポップみたいなやつです。分かりやすくなって良かったようです。

 

そうそう、「試聴時の数秒間として、どの曲のどこを選択するか」って重要ですね。

自分がお客さんになることを考えれば納得です。事前に当たりを付けておくの大事。

 

 

……あと、「ラテン」ってワードにピンと来た方が結構いらっしゃって。驚きました……!

いや、自分もラテン大好きだから分かるんですけど、それでもすごい。1人2人じゃなかったですよ。

飛び道具的に仕掛けていたんですが、思わぬ効果でしたね。入れておいて良かった。

 

 

7. 本番終了後

 

試聴用CDは回収。

友人は一足先に帰っていたので、両隣さんと挨拶だけして退散。

余談ですが、左隣が購入予定表に入れていたmami&m@sumiさんでビックリしました。時々SNSで繋がっていた、ギターポップレストラン主催のなかむらさんもいらっしゃって、お話できたのが良かったです。こういうこともあるんですね。

 

 

帰宅後は、翌日からヨーロッパ高飛びという超強攻スケジュールだったので、程々に飲んで程々で睡眠。次回があれば誰かと打ち上げたいですね。

 

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たのしかったです


 

 

ざーっと振り返ってみました。

ほぼ備忘録なので、今後何か思い出し次第、勝手に追記していくかもしれません。ご了解のほど。

 

楽しかった、ですね。

出展側は大変という先入観ばかりが先に来ていて、いや実際に大変でしたが、これは出す価値があるなあと。

あとは、本当にこの音楽が売れてくれるのだろうかと不安だったんですが。生でお褒めの声を聞けたりして、ありがたいなあと。これからも腕を磨いていこうと思えました。

 

さて、作曲活動自体は今後も続けていくと思います。作りたいものが山ほどありますので。

イベントもまた出展したいですね。どういうコンセプトで行くかを決めがたく、次がいつになるかというのは言い切れませんが。

 

なので、こちらの音源は貴重かもしれません。再度BOOTHのリンクを(宣伝上手)

hano888-yaw444.booth.pm

 

それでは!

浮き輪写真活動記録(2019/02〜2019/04)

 

ハロー、浮きワールド。

不定期更新ながら、このブログのキラー・コンテンツ(?)である救命浮き輪写真の記事。

 

なんと、この度。

 

CRAZY STUDYさんで記事になりました。

 

crazystudy.info

 

 

地道な活動が身を結んだ瞬間……!歓喜……!

また、記事中にもありますが、記録を整理するに当たっていくつかの分類法を編み出しました。

それに伴い、今後は分類法を意識しつつ活動してまいります。

という訳なので、記事をご一読いただけると、以降の話はもっと楽しめるかと思います……! 

 

(二度貼る)

crazystudy.info

 

 

 

さて、今回は、ここ数ヶ月の活動記録まとめです。

先の記事で使っていない写真を選んだので、改めてお楽しみいただけるかと思います!

 

 

・東京、若洲海浜公園

 

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エモい。

あまりのエモさに、先述の記事では、別角度の写真を採用。記事冒頭のエモ担当2番手をお任せいたしました。

エモ担当は、1番も2番も非常に強力でしたね。さながら2003年阪神の今岡&赤星のよう。

 

ここは夕焼け&橋&海&飛行機が同時に観られる場所で、また釣り人の集まる場所であり、2月の夕方という寒いタイミングにも関わらず多くの方がいました。

なのに浮き輪を撮っている人は誰もいませんでした。いや最エモでしょこれ。もったいない!!

 

 

・東京、お台場海浜公園

 

 

ついにお台場海浜公園でも発見!!

今までに何度も訪れている、お気に入りの散歩スポット……なのに未発見でしたが、これは嬉しいですねえ!

壁掛け型・金具引っ掛け属・ホイール種です。そして奥には東京の夜景。ロマンチックな取り合わせだ。

 

あれ、浮き輪にも何か書かれている。

 

 

おお、これは貴重な情報。ちゃんと読み取れる場所に情報が書いていることって結構珍しいんですよ。

実は、これがきっかけで得られた情報も多かったです。救命浮き輪を作っている高階救命器具さんを知り、他の会社も知り、……と。

 

 

・東京、海の科学館

 

 

ここには南極観測船「宗谷」がありますが、船の中にある浮き輪は、先述の記事で提示しました。

この2枚は船の外、入口や出口にある浮き輪です。見た目が新しいことから、観測船だった頃に使用していた物でもないでしょう。つまり実用性は無く、完全なオブジェクトです。観賞用浮き輪。

壁掛け型・ぶら下げ属・平板種。

 

 

・東京、清澄庭園

 

 

清澄庭園の物は記事でも少し使いましたね。

ここでは、より一層日本を感じる一枚を掲載いたします。

うーん、自然な溶け込み。和風浮き輪いいですよねえ。

 

 

・東京、皇居

 

 

なんと皇居にまで浮き輪が!!

建物の後ろに注目。浮き輪が横たわっています。

これは……壁掛け型・橋渡し属・平板種かな……?

固定が外れているので「属」は悩むところですが、暫定的に。まあ、浮き輪を使う必要がないほど平和な場所だということがよく分かりますね。

ちなみに奥に見えるのは、名所・二重橋。地下鉄二重橋駅の由来でもある場所ですね。

こんな風光明媚な場所に浮き輪がある。光栄なことです。

 

 

・東京、築地&勝どき

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近くの月島の浮き輪は辿っていたんですが、築地は意外と盲点でした。

壁掛け型・金具引っ掛け属・平板種ですね。

この辺りの面白い点は、通し番号がきっちり付けられているところ。

 

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NOは「ナンバー」で、1,2,3,...と順番に付けられています。
一方、Rは"Right"で、川を挟んで築地側が「右」ということみたいです。

つまり、対岸の勝どき側は、

 

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「L ……」(※某名作漫画のキャラクターとは一切関係ありません)


 

 

以上です。

このタームは新発見が多かったですね。和風とか、企業のこととか、案外見逃していたスポットとか……。さらに分類法も編み出したし、記事にもなったからさらなる展開も見込めますし。

どんどん増えるよ浮き輪の輪。

 

今回は東京オンリーになってしまいましたが、記事でも宣伝した通り、もっと色んな浮き輪を回収していきたいですね!

幸いにも、GW明けからはしばらく差し迫った予定もないので、遠出したり、逃していたスポットの探索に行きたい所存です。

 

それでは、 また次回お会いしましょう〜

住める偽ヨーロッパへようこそ(偽ヨーロッパ[2])

以前に好評をいただいた「エセ・ヨーロッパ」改め「偽ヨーロッパ」。

 

その後にCRAZY STUDYさんにて記事になったのは、このブログでもお伝えしましたね。

 

crazystudy.info

 

(スピンオフ企画(?)) 

yawing-hanon98.hatenablog.com

 

 

以降も少しずつ活動は続いて、Twitterで報告を重ねてきたのですが。

なんと。気付けばまた記事を構成できるほどに集まっていました。

こんなに集められるとは思っておらず、自分でも驚きです()

 

全部一気に放出するのもいいんですが、より印象を深くするため、2回に分けることにいたしました。

 

今回のコンセプトは、「住める偽ヨーロッパ」。

 

いや、現実には「住環境に近い偽ヨーロッパ」なんですが、この世界はキャッチーなフレーズを欲していますので(?)

でも実際に良い街が揃っていますよ。それは保証します。

それでは、偽ヨーロッパ第二弾。一緒に旅へ出かけましょう!

 

 

1. 恵比寿ガーデンプレイス (東京)

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いきなりどメジャーな場所から。

というか前回保留にしていた場所です。

 

保留にしていた理由としては、

サッポロビール工場の跡地という歴史的背景があること

・かなり露骨に現代的なビルがある点

 

辺りなんですが、前者は恐らく「ヨーロッパ風であることに歴史的な意味はない」はずだということ、後者は見る角度次第でクリアできること、でOKと判断いたしました。

 

ドラマ「花より男子」にかつて出てきましたし、観光地としても有名なので……説明はあまりいらないかなと。

だから写真を貼っておきます。

 

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回廊から見たビアガーデンの建物

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三越

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カフェのオープンテラスもGOOD

 

そして極めつけは、フランス料理店のジョエル・ロブション

 

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中はフランスのシェフ監修の高級料理店として知られておりますが、なんとこの建物も、フランスの業者に発注し、フランス産の材料で造ったという本格っぷり。

世界最高峰レストラン ジョエル・ロブション - the 20th anniversary - | special | verita

 

初めて見たときからお気に入りの建物です。 しょっちゅう一人で観察&撮影に行きます。しばしば変な目で見られますが、めげません。好きなので(

 

 

恵比寿は「首都圏 住みたい街ランキング」1位の常連。

特にオトナな男性女性から人気を集めておりますが、恵比寿に住めば当然ガーデンプレイスのオシャレな空間も生活圏の一部に。

少々、というか、恐ろしいほど家賃相場が高いのですが、やっぱりこういう華々しい世界を見せられると憧れちゃいますね。

 

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そうそう、今回も石畳を主張していきます。

 

 

2. 幕張ベイタウン (千葉)

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今回のダークホース。

 

実は前回の最後にチラッと触れてはいたのですが、ここは本当にすごい。

なんと、以下の写真、全てがマンションです。

 

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具体的にどこの国という感じでは無さそうなんですが、どことなく醸し出ているヨーロッパ感。

統一された高さ、カラフルな色使い、建物の装飾がそう感じさせるのでしょうか。あと交差点では建物がカーブしているところとか。

 
ここは埋立地、人工的に開発された場所。

そうだよ、せっかくだし、これくらい尖ったコンセプトでやってくれないとね!

 

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街区の番号や、通りの名前も付けられています

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千葉ロッテマリーンズの優勝パレードが通ったから「バレンタイン通り」(バレンタイン監督が由来)

 

また、ここのこだわりポイントは、他の街と完全に隔離されていること。

 

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手前の公園との間には大通りが

 

こうして徹底的に街のコンセプトを保っているんですね。

そうなると不便じゃないか?という気もしますが、実はコンビニや塾など多数の施設が揃っております。

完全に1つの街なんですよね、ここ。

 

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学習塾だけで複数ありました。すごい……

 

歩いて10分、海浜幕張駅まで出ればアウトレット等もありますし、本当に便利。

不動産屋さんもあったので、特にファミリー世帯で興味のある方、一度お話を伺ってみては?

 

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徹底しているので石畳です。

 

 

3. 中野 レンガ坂 (東京)

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東京・中野。中央線沿いの人気タウン。こちらも住みたい街ランキングで上位に見かけます。

 

そんな中野と言えば。

中野ブロードウェイ

中野サンプラザ

そして「中野レンガ坂」

ですよね。(?)

 

rengazaka.tokyo.jp

  

今まで紹介してきた場所とは異なり、非常に小さい小径です。

当然、広場のような物もありませんし、日本語も結構見える場所です。

これは偽ヨーロッパとして大丈夫なのか?と悩みましたが、噴水があります。

 

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ふんすい。

これで安泰ですね(?)

 

この狭いスペース、なかなか居心地よい雰囲気なんですよね。

中野は賑やかなイメージのある街なんですが、住めばこういう静かな偽ヨーロッパを感じることもできるんですね。知りませんでした。

今回訪れたのは日中でしたが、色んな写真を見る限り、夜はもっと雰囲気が良さそう。お住いの際は、ぜひディナータイムにお越しくださいな。

 

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細部へのこだわり

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ちなみにタイ料理もあるよ

 

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そして石畳なので、君はやっぱり偽ヨーロッパですよ。

 

 

4. 大倉山駅周辺 (神奈川)

 

ここまで、「どこの国」というコンセプトがあまり無い or 前に出ておりませんでしたが、今度はガラッと変わります。

界隈では非常に有名ですが、大倉山はギリシャです。

 

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どうでしょう、この驚きの白さ。 

このように、駅前のストリート「エルム通り」がギリシャ風になっています。

なんと、アテネと姉妹提携を結んでいるという本気っぷり。

 

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こうなると「偽」なのかという疑問がふつふつと湧いてきますが、逆に言えば本家を模しているという何よりの証拠であり、従って「偽ヨーロッパ」とすることは一種の敬意にあたるでしょう。

せっかく取材したから使いたいんですすみません 

 

 

ところで。

アテネということは、そうですね。

丘の上には神殿があります。

 

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大倉精神文化研究所。昔の東洋大学の学長を務めていた人物が建てた建築です。

 

1932年築。近代建築の領域ですね。歴史があると、偽ヨーロッパのコンセプトとはやや異なってくるのですが、今回の説明に必要だと思ったのでご紹介いたしました。

恐らく、この建物があったから麓もギリシャ風にしたはずなので。

 

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この日は、横の公園の観梅会で大盛況

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内装も美しい

大倉山駅東急東横線沿い。東京にも横浜にも出やすくて非常に便利な場所です。

また、駅から近い場所に港北区役所もあるので、さらにGood。

実際、ここは一度試しに暮らしてみたいですねー。エルム通りはこういうコンセプトなのに格式張った感じもなく、チェーン店までありますから。

 

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ギリシャ風のモスバーガーもあるよ

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ちゃんと石畳でした。ありがとう大倉山。

 

 

5. 南大沢駅周辺 (東京)

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最後にご紹介するのがこちら、南大沢。駅前にヨーロッパ風のアウトレットがあります。

アウトレットの扱いは悩みます。タダで歩けるけど、テーマパークに近い扱いだしどうしようかな……と。

しかし、いざ付近を歩いてみると、駅周辺の他の場所にもヨーロッパを感じる部分がありました。従って、今回は一帯をひっくるめて採用です。

 

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三井アウトレットパーク多摩南大沢は、南フランス風……のはずです。

公式の情報が見当たらず、外部サイト頼り……。

三井アウトレットパーク 多摩南大沢 (旧:ラ・フェット多摩南大沢)【Lets】レッツエンジョイ東京

公式情報がすぐに見つかるアウトレットもあるんですけどね、うーむ。。

全てのアウトレットはコンセプトについてアツく語った公式HPを用意してくれないだろうか。読むよ。

 

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うん!カラフルで楽しい場所ですね。

 

そして次の写真、背後にあるのは首都大学東京のキャンパスです。完全に一体化してます。

マカオ(元ポルトガル植民地)の旧市街で、こんな場所を見た気がする(錯覚) 

 

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駅から少し離れると住宅街なのですが、ベルコリーヌ南大沢というとんでもなくヨーロピアンなマンション地区があります。

さすがに内部写真は自重しますが、外観で雰囲気は充分伝わるかなと。

 

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南大沢も住んでみたい場所ですね〜。

駅前がカラフルでスペースも広い、というだけでもうワクワクします。他の商業施設もしっかり揃っていますし、多摩地区特有の自然環境も残されている。

おまけに都心から距離があるため、家賃相場も控えめです。

京王線なので、新宿方面にお勤めならここは買いでしょう。

 

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好きです、南大沢 (石畳)。 

 

 

 

という訳で、今回は5つの偽ヨーロッパをご紹介してきました。

どこも実際に住環境として優れたエリアですね。住みやすさと偽ヨーロッパには関連があるのかな?

特に大倉山と南大沢はいいですね。前者はアクセス性、後者は街全体の居心地良さ。どちらも比較的住みやすい家賃相場ですし。

 

ところでアウトレットの扱いはこれからどうしましょうかね。結構迷っています。

まあ実はアウトレットって、ヨーロッパよりもアメリカの街がコンセプトなことが多いんですが(葉音調べ)

とりあえず次の機会までの課題としましょうかね。

 

 

まだ持ちネタはいくつか残っているので、いつかご紹介いたします。

今度は「都会の偽ヨーロッパ」が中心になるかな?

 

【2019春M3出展します】サークル「Musique au lait」のCD宣伝と解説

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 はじめに

 

今回は同人イベントの宣伝と、頒布するCDの解説記事です。

 

葉音と申します。1人作曲サークル"Musique au lait"を主宰しております。

この度、2019春M3(音楽同人イベント)に出展することになりました。

東京流通センター 第一展示場 B-10b です。

 

M3 - 音系・メディアミックス同人即売会

 

この記事は事前の宣伝とCD入手後の解説。1記事2役になっておトクですね。

という訳で、まずは宣伝用にクロスフェードを貼っておきます。

 

soundcloud.com

 

 

ちなみに、恐らく本番ではCDにQRコードを同封しております。

そこから飛んでくる方もいることでしょう。やっほー見てますかー

QRコードで曲紹介を呼び出す、なかなか現代的でいいアイデアでしょ?

 

【目次】 

 

 

一応、自己紹介 

 

音楽や小説を中心に創作活動をしており、ライターも少しやっています。このブログは音楽やライター関連の用途に使っております。

普段はTwitterに生息。アカウントはこちら。

 

twitter.com

 

なお、同人イベントでの出展は初めてです。

同人イベントに客として参加したのも、昨年の夏コミが初。秋のM3も参加しました。つまり半年ROMりました(古いな)

 

  

曲紹介……の前に、全体に関して

 

今回のCDですが、実はこの数年の間に作った曲から広くチョイスしています。

古いものは4年半前、新しいものは1ヶ月前。歴史を感じますね〜。

木管楽器を主体に、明るめの曲が並んでいます。金管、ピアノソロ、和風、短調……等々入れようか迷ったんですが、コンセプト的にこれが正解かなと思っています。

 

並びは、ざっくりとですが、朝から夜という時系列順に。

「お出かけして、公園や海やパン屋に行って、夕日を眺めて、夜のエッフェル塔」。

という訳なので、最後の"Musique au lait !"はアンコールのような立ち位置ですね。

 

 

曲紹介

(1)マルシェへお出かけ

 

すごく自然な感じでオープニングを担っていますが、実はこのCDで2番目に新しい曲。

「せっかく木管が多いCDなんだし、木管5重奏で幕開けにしようかな」と思い作成。

元々アンサンブルをよく書いていたので、そっちの腕を見せたかったのもあります。

ちなみにホルンの出番はこの曲が最後です。おつかれさまっ

 

朝の街を散歩する、朗らかな音楽ですね。

実は、大好きな画家・笹倉鉄平さんの「シェイド」という絵にインスピレーションを得ています。

マルシェに行く絵ではないですが、雰囲気として。

 

 

笹倉鉄平さんはいいぞ〜

神奈川県と兵庫県に絵画館もあります。それぞれ横浜、梅田から30分くらいなので、ご興味があれば訪ねてみてくださいな。

 

teppei.s-hanga-museum.com

www.kaigakan-teppei.net

 

 

組曲

 

「一度、とことんシンプルな曲を書こう」というコンセプト。

あとこの曲には多少経緯があります。(※点線内は読み飛ばし可能)

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4年前の3月、友人たちとクラリネットのアンサンブルをすることになり、簡単な曲を作ろうと浮かんだのが2楽章。すぐに3楽章も思いつきました。

ただ、そのときはアンサンブルに上手く落とし込めず断念(確か結局アラジンの「ホール・ニュー・ワールド」をアレンジしました)。

その後、2年前の春にクラリネット+ピアノで着手。1楽章も考えついたので、3楽章形式で完成しました。ただ、そのときには副題は無し。

今の副題を思いついたのはその半年後。春っぽさを全面に押し出した形。ただ既にお蔵入りしていた曲なので、もうどっちでもいいかなと思っていました。

それが、こんな機会を得てしまったので急遽引っ張り出してきました(笑)

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(2)小組曲 第1楽章:菜の花パレード!

 

非常にかわいい曲。ぱんぱかぱーん、いや、たったかたーんって感じ。

クラリネットとピアノの掛け合いが楽しい曲です。

ちなみに「!」まで入れて正式タイトルです。かわいさが増していいでしょ?(笑)

 

(3)小組曲 第2楽章:桜のワルツ

 

Twitter&SoundCloudで先行公開していた曲です。

先に述べた通り、一番最初に思いついた楽章。だから思い入れもひとしお。

ワルツと言いつつ途中は4拍子ですが、"Waltz for Debby"みたいなものです(?)

 

(4)小組曲 第3楽章:ツツジポルカ

 

これもポルカなのは一部だけですが(以下略)

終楽章ですが、コンパクトな組曲なので重すぎない感じにしました。ただし短調の部分があったり、2楽章の引用があったりと少しドラマチックに。

あと。実は3つの楽章、全て始まり方のタイプが違いますが気付きましたか? 

 

 

(5)サン=トロペの港

 

わかりやすい音楽の後にこういうイントロが来たら「おっ?」となるよな〜、と狙っていました(笑)

 

「サン=トロペの港」は、南フランスの実在の場所。

ニースやモナコの近く、と言えばなんとなくイメージがつきますが、カラフルな建物に囲まれた温暖な地中海の港……らしいです。いつか行きたい……!

わざわざここをチョイスしたのは、絵画で有名な場所でもあるからです。

ポール・シニャック「サン=トロペの港」。

 

 

好きな絵の1つであり、今回イメージしていた光景の1つでもあります。

東京・上野の国立西洋美術館に展示されています。

 

 

オーボエ+ピアノの編成で、8分の12拍子。

フランスの印象派を感じさせながら、午後の海の雰囲気を出していきました。オレンジ色の建物、白い帆船、飛び回るカモメ、寄せては返す波。

サン=トロペはイタリアにも少し近い地域なので、ちょっとだけイタリアの舟歌を感じるかもしれませんね。

 

ざっくり見ていくと。

前奏は海を俯瞰しているような雰囲気。あるいはカモメ。

主題は前述の通り舟歌っぽく。メロディーは中央「シ」の音の前後をぶらぶらしていますね。揺蕩う感じを出すため。

1回目の主題の後、個人的には「波の旋律」と言っているのですが、動きが細かい部分が出てきます。ここは4度進行を中心にダイナミックに。

そして、こんなにごちゃごちゃしているのに、「なぜか自然と」主題のGdur(Gメジャー)に戻ってきます。

主題を経て、真ん中の部分はCdur、間奏曲風。わざと空虚な響きにして、広がりを持たせてみました。

そして2回目の「波の旋律」。

実は1回目とスタートの調が違います。それなのに最後はちゃんと、しかも1回目よりダイナミックにGdurに戻ります。この曲で一番のアピールポイントです!!!()

あとはそのまま雰囲気をお楽しみいただければ。

 

 

(6)街角のベーカリー

 

フルートをフィーチャーした曲です。

「!?」という効果を狙っての曲順です。これは現物をお楽しみに (笑)

 

 

(7)薄暮の街のアダージョ

 

ファゴット(バスーン)ソロの音楽。

元ネタはユーフォニアム用に書いた"Adagio for Euphonium"という曲。

今回、ファゴットに似合う音楽を入れたかったことから、改稿の上、タイトルも変えて採用。

元々、夕暮れ時のイメージがあったのでしっくり来ているかな、と。

 

珍しくロマン派風のバラードにしました……が、特にそっちのジャンルに詳しい訳でもないので、ボロを出さないように黙っておきます()

変な仕掛けも無し。じっくりと良い感じのバラードに浸ってください。

 

 

(8)お月様とエッフェル塔

 

今回のメイン曲。時間も6分超えです。

なので、長々と語れるということですね!!!()

 

・作曲経緯

 

昨年の4月末、GWに1人でフランスへと旅立ちました。

そう、このM3からちょうど1年前のことです。

 

その初日に見た、夕焼けの中、昇り始めの月とエッフェル塔が横に並んでいる光景。

しばらく見惚れているうちに、脳内に音楽が流れ始めました。それがこの曲の冒頭部分になります。

 

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帰国後に着手開始。とにかくパリを感じる音楽にしたくて、自分の中にあるフランス風の音楽を組み合わせていった結果、この曲が出来上がりました。

編成はクラリネット+ピアノ。4部構成で、それぞれには副題が付いています。

 

 1. 夕暮れ、シャイヨー宮より

 2. シャン・ド・マルス公園で

 3.  セーヌ川のロマンス

 4. タワーでカンカン!

 

位置関係はこんな感じ。ついでに名所の位置まで書いてしまいました。これであなたもパリジャン / パリジェンヌ(?)

 

 

流れとしては、「月とエッフェル塔」を色んな方向から楽しんだ後に、タワーで終幕、となっております。

 

1. 夕暮れ、シャイヨー宮より

 

シャイヨー宮とは、エッフェル塔の横にある宮殿。最も宮殿だったのは前身の建物で、シャイヨー宮自体は1937年のパリ万博に合わせて造られた大型展示場です。 

中央は展望台のようになっていて、エッフェル塔を間近&高い所から望める場所として人気があります。ここで「お月様とエッフェル塔」を見たのがこの曲のきっかけです。

 

Es-dur (E♭major)。最も好きな調の1つです。

冒頭の特徴的なリズムを使いながら進んでいきます。さっき言った通り、現地で浮かんだ旋律が元なんですが、実はいざ作曲を始めたら脳内イメージがイギリス音楽で……まあいいか……()

全体的にはテクニカルで込み入った感じに。展望台に人が多くて賑やかだったこと、シャイヨー宮とエッフェル塔の間に交通量の多い大通りがあったこと、辺りに起因しています。

 

あと、ここで覚えておいてほしいのが「ミ・シ(・ファ・レ)」という音の並び。

実は、この楽曲全体で何度か出てきます。♭や♯がついたりしながら。探してみてね。

 

 

2. シャン・ド・マルス公園で

 

C-dur (Cmajor)。基本的にジャズ・ワルツですが、フランスの「ミュゼット」という音楽のニュアンスを混ぜながら作りました。街角でアコーディオンとかがやっている音楽ですね。

 

シャン・ド・マルス公園は、エッフェル塔の麓にある公園。夜でも人々が集める、市民や観光客の憩いの場。

だから徹底的に楽しい音楽にしました。恋人どうしが向かい合って踊っているイメージ。周りでも老若男女たくさんの人々がダンシング。

ところどころ「タッターン」というリズムが出てきますが、ここは向かい合ってパートナーどうしがお辞儀をする感じ。3連符で駆け上がり「タンッ」と終わるフレーズは、お客さんにお辞儀をする感じ。……なんて思いながら作りました。作っていて本当にたのしかった〜〜

……こんなに盛り上げて、続きなんか作れるのか……?と不安になった当時()

 

 

3. セーヌ川のロマンス

 

セーヌ川は説明不要ですね。パリ市内一帯を横切る大きな川です。

冒頭はソロ曲らしくカデンツァ。お約束ですね。よくこんなソロ思いついたな自分。

 

そこからはピアノの静謐なメロディー。ロマンスの始まり。もちろんイメージは印象派、あとは昔のフランス映画。ちょっとフランス語っぽいメロディーじゃないですか?あっそうでもないですか

盛り上がってからは舟歌です。セーヌ川には夜でも結構観光船が行き交っていました。クラリネットのメロディーはなかなかお気に入り。こういう掴み所のないメロディーって演奏していて楽しいんですよね〜〜(悪趣味)

 

その後は「例の音の並び」があり、4楽章まで途切れることなく繋がっていきます。

 

 

4. タワーでカンカン!

 

速くなったところからが4楽章。いよいよエッフェル塔に乗り込みます。

この部分のイメージはエッフェル塔のエレベータ。どこかロック調ですね。エレキギター&ベースでも映えると思います(笑)

 

そして頂点につくと、突然C-dur (Cmajor)に。

ここからは「フレンチカンカン」が始まります。フランスのちょっとオトナなダンスショーです。軽快な音楽に合わせて踊るのですが、有名どころで言えば、運動会の曲「天国と地獄」なんかも使ったりします。

実際にはエッフェル塔の上でフレンチカンカンのショーは無いと思いますが、まあ、イメージです!(笑)

 

非常に愉快な舞曲です。実はもっと表打ちのリズムも強調したい(「カンカン」だから。これは本当の話)のですが、この編成だとしっくりこないためシンプルに裏打ち。シンプルといっても、めちゃくちゃ速いのでピアノは大変でしょうね(笑)

また、フレンチカンカンにありがちな感じで時々変な音をぶっ込んでいます。これがやりたかっただけ説もある。

 

最後はオシャレなコードで、余韻たっぷりに。終幕です。

 

 

(9) Musique au lait !

 

アンコール曲。直前の曲の後、空白時間が長いのはワザとです(笑)

タイトルの通り、サークルのテーマ曲的な感じですね。

 

木管5重奏です。ただし、アルトサックスが入っています。

今回、M3のサークルカットを友人に依頼したのですが、そこにサックスが描かれていたので「これは使うしか!」と入れてみました。

曲はラテン調。木管5重奏っていうとクラシカルなイメージがありますが、こういうことも出来るよ!というアピールになれば。

ファゴット以外の楽器には、それぞれのキャラを活かしたソロも用意しました。ファゴットはごめん!でもベースライン楽しくしたから許して!

 

一番最初の音が「お月様とエッフェル塔」とちょっと被っていますが、半分ワザとです。メイン曲とテーマ曲、コンセプトの統一ということで良いかな、と。

また、"M"u "si"queの頭文字2つから「ミ(Mi)」「シ(Si)」という意味合いもあります。後付け

 

あとは似た話で言うと、最後のメロディーライン(つまりフルート)は「ミ・ド・レ」(♭略)と鳴らしていますが、

 

「ミュジック(Musique)」の「ミ」

「オ(au)」の語感に近い「ド」

「レ(lait)」だから「レ」

 

から取っています。コレは狙っていました。この並びを考えるために一日費やしました(

 

せっかくのサークルのテーマ曲。今回のみで終わらせるにはもったいないし、また色々アレンジとか出来たら最高ですね。

 

 

曲紹介おわり。ここからは余談。

 

曲以外の部分について 

サークル名について

 

"Musique au lait"(ミュジック・オ・レ)

オシャレでかわいい感じがいいな、と思ってのチョイスです。訳すと「ミルク入りの音楽」ですかね?

一番最初に採用を決めた「お月様とエッフェル塔」がフランス旅行時の感激を元に作ったものだったので、やはりフランス語でしょうと。全く喋れないのに使っちゃいました。Bonjour, Merci.

実は裏の意味もありますが……ヒントは日本語の語感

 

 

CD名

 

"Départ"

フランス語です。英語で言えばdeparture。つまり「旅立ち」ですね。

お出かけする音楽が揃っていること、そして初CDであること。2つの意味を込めています。

 

 

ジャケット

 

曲に合わせてパリの風景からチョイス。

表は朝のモンマルトル。CDのタイトルに合わせました。

裏は夕方のエッフェル塔。「お月様とエッフェル塔」です(よく見れば月も映ってます)。

CDの盤面の写真も朝のモンマルトルから。

ジャケット作成はもちろん初めてですが、コンセプトと合っていて良い感じでは?ちょっとジャズのCDっぽいのはご愛嬌(笑)

 

 

 

以上になります。

こんなに自分で語るのもどうなのかなとは思うのですが、

自分が語らなければ誰も一生気付かないことはオープンにしないと作品に気の毒!

まあ、自分自身がこういうのを読むのが好きだからなんですけどね。

 

 

という訳で、M3にお立ち寄りの皆様、ぜひ第一展示場 B-10bへ遊びに来てください!

CDを手にした方は、お楽しみいただければ幸いです!

 

君はもうOrangeadeを聴いたか 〜ライブ感想@江古田Buddy〜

一回、一回だけこういうタイトルやってみたかったんですよね!!絶好の機会!!なんかカッコいいじゃないですか!!

すいませんタイトル詐欺なテンションで。たぶんもうやらないです!()

 

 

昨日、Orangeadeのライブに初参戦してきました。

と言っても、Orangeadeのことを知らない方がほとんどかと思います。

 

なんせこのご時世に、一昨日(2019/04/05)まで一切ネット上に楽曲を出していないバンドでしたから。

口コミだけでじわじわと広がり、まさに今からムーブメントを起こそうかというバンドです。

 

 

そんなに凄いのか?という方々は、メンバーを見れば分かるかもしれません。

佐藤望

RYTist, 婦人倶楽部などに洗練された楽曲の数々を提供。

黒澤鷹輔。

自分は存じ上げなかったものの、ポートレイツというバンドで良質なシティポップを制作。

そして大沢建太郎(旧・北園みなみ)。

数年前よりネットの一部界隈で「とんでもない鬼才がいる」と話題になっていた人物。

 

このメンバーなら良い音楽を作るだろう、という可能性だけでリスナーを増やしていったとのこと。すごい。

 

かくいう自分もその口。年初、試しに1stアルバム「Broccoli is Here」を購入し、一瞬で魅せられてしまいました。

シティポップ、ジャズ、クラシック、そんな垣根を軽々と超えていく、豊穣な音楽世界に。

 

shop.orangeade.love 

 

 

今回はそんな彼らのライブに初参戦してきましたので、ざっくりとレポート。

 

 

・江古田Buddyはオシャレ

 

 

会場は江古田Buddy。

どうもジャズ系のライブでよく使われる会場みたいですね。

 

なんと今回、開演前と終演後にピアノトリオの生演奏が行われていたという贅沢っぷり。

演奏は魚坂明未トリオさん

4度5度が映えるカッコいい系で好きなジャズでした(語彙&勉強不足)。

 

 

・からのMiroir D'eau

 

ジャズの雰囲気を残したまま、佐藤さんの静謐なピアノソロが始まる。そこにソプラノサックスが絡み出し、打楽器がひそかに彩りを添える。

Miroir D'eau。先述の1stアルバム中では短いピースでしたが、このライブではじっくりと堪能。クラシックの印象派ドビュッシーラヴェルを感じるような透明感ある楽曲で元々好きでしたが、タイトル通りの「水鏡」のきらめきがさらに際立っていました。

 

 

・港の見える街

 

始まった瞬間から「あっこれ絶対佐藤さんの曲」と思ったら合っていました。地味に嬉しい

Orangeadeの1stシングルCD(未入手)に入っていたという曲。タイトルは知っていて、素敵な音楽だろうとずっと予想していたので聴けて良かったです。

サックスの音がとても素敵でしたが、CDではフルートとの噂も聞いてそっちも気になる……!

 

横浜を題材とした曲ですが、「『横浜トリ○ンナーレ』ってイベントの展示がクソつまんなくて、港でも散歩しようか、となったときにできた」曲とのこと。

 

……。

自分、そのト○エンナーレ、結構楽しんだ人なんですよね……(小声)

 

……まあ好みが分かれそうな展示だなとは思っていたので。気持ちは分かるというか、意見には個人差があります。

というか、それであんなに良い曲ができたのなら全てOKです!(

 

 

・それぞれの持ち曲もいくつか

 

一応レコ発イベントではあるものの、Orangeadeはまだ結成間もないバンドなので、CD曲数も限られています。だからそれぞれの持ち曲や、過去のライブ用に持ち寄った曲も演奏していました。

 

ここで大沢建太郎(山田昌造)の「どぶさらい人生」も!

soundcloud.com

 

これがめちゃくちゃいい曲なんですよ。「ゴミあさりをして乞食と呼ばれる」ような歌詞なのに、すごくポップに綴られ、途中にはシティポップ的オシャレが顔を覗かせる。

というか「シラソファミレドシ↓、シ↑」の音階は本当にズルい(笑)

ライブでも本当にこんな感じで、次の「ハムスター倶楽部」と合わせて盛り上がりました。

「仮タイトルを適当につけるけど、結局そのまま出してしまう」(by 大沢建太郎)

 

また、黒澤さんの「さようなら日曜日」も良い曲。

ライブが土曜日だったから「土曜日にすれば」「サタデーにすれば」と他のメンバーに言われていましたが、確かにあれはサンデーしか無理ですね(笑)

 

 

・忘れていましたが

 

MCが非常に多い。いいですねいいですね(

ここでも大沢さんのキャラが際立つ。

というか和服でごついベースを持っている時点でまずおかしい。

腕時計は30分進んでいるのに、リハには1時間遅れ、だけど和服、って1つ情報が増える度に混乱&混乱

そしてMCが終わった後に大沢さんが楽譜をめくるせいで、すんなり曲に入れない場面が何度もありました。そわそわするけど、ぜひそのまま、緩いままで(笑)

 

 

・Anthoropology

 

1stアルバムで一番好きだった楽曲です。これは聴けただけでもう満足。

あえて言えば、Earth Wind & Fireの"After Love Has Gone"とかが頭をよぎるんですが、こちらはシティ感がたっぷり。非常に手触りが気持ちいいポップスです。

 

 

・わたしを離さないで

 

最後の曲。こちらも未入手の1stシングルから。

Orangeadeの良さが非常に滲み出ている楽曲でした。

 

 

・アンコール「エビはカニじゃない」

 

平成史に残る名曲だ。聴こう。

 

soundcloud.com

 

余談ですが、ライブ版で冒頭に入れていたコーラスが美しすぎて笑いました

完全にボ○ミアン・ラプソディー

 

 

さて、ここまで熱く紹介してきましたが、どんな音楽か気になった方もいらっしゃるのでは?(※巧みな誘導)

 

朗報です。

 

1. 「わたしを離さないで」のMV公開

 

ライブの最後に演奏されていた「わたしを離さないで」がYoutubeで公開されました。

映像も非常に素敵!

www.youtube.com

 

佐藤さんも「拡散していただき、10万PVくらいまでいき、そのままスターダムへ」というようなことを仰っていたので、良ければご協力を(笑)

 

 

・サブスク開始

 

未入手だと言っていた1stシングルが、SpotifyApple Musicなど各種サービスで配信開始されたとのこと。「港の見える街」などが入っております。

もちろん試聴もできるので、この機会にぜひチェックです……!

(190407追記:執筆後、もちろん入手しました!)

Orangeade - Single

Orangeade - Single

  • Orangeade
  • ポップ
  • ¥750

linkco.re

 

 

 

さて、今この時点でOrangeadeを知ることができたのは大きいと思っています。

この天才たちが、今後どういう方向に進むのかを追いかけられる楽しみ。

 

そしてこの良さが刺さる人は他にもいるはず、と思い、文章を綴ってみました。

良ければあなたも、この刺激的なバンドを見守ってみませんか?

……いや、振り回されてみませんか?(笑)

 

(190407夜 大沢健太郎→建太郎に修正。失礼いたしました)