以前は度々更新していたこのコーナーですが、最近は「偽ヨーロッパ」やら「救命浮き輪」やらが勢力を伸ばしており、なかなか気分が乗らず。
今回、久々に更新するにあたり、ちょっと今までとテイストを変えたいと思います。まあ実験というかサンプルみたいなもんです。
例えば食品サンプルにケチをつける人はいないので、勝手に雰囲気を変えても大丈夫でしょう。知らんけど。
という訳で、今回は築地です。
築地はですね、皆さんご存知ないでしょうが、なんと昔は巨大な市場があった場所なんですよ。えっ、知ってる?
真面目に話すと、自分は長らく関西人だった関係で「市場がある所」という認識しかありませんでした。
上京してから一、二回ほどぶらつきました。ただ実はそこまで食に興味がないので、「ふーん」という感じで市場内すら入ったことがなく。あっ、奢ってもらう食事には興味ありますよ。そこのあなた、お寿司ごちそうさまです。
だからなのか、いつの間にか築地=市場というイメージより、周辺に色々面白い建物がある場所というイメージが上回りまして。
この日はなんとなく古い建築を見たい気分で、水辺にも行きたい気分だったので、久しぶりにがっつり築地近縁を歩いてみました。
地下鉄築地駅を出ると、いきなり凄そうなお寺が見えます。いきなりテンプル。
築地本願寺。日本には珍しく、インド風の寺院です。
寺の歴史としては江戸時代からなので大変古いのですが、現在の伽藍は昭和前期の創建。近代建築というやつですね。近代建築好きなのでここはお気に入りです。
夕焼けに映えますね。いとおかし。
中は撮影禁止ですが、ちゃんとお参りはしてきましたよ。中身はナイショ。
夕日に向かって吠えろ。
建物の横には仏具店がありました。
いいフレーズだ。
あと、五台の自販機で築地本願寺を描いている。これはすごい。ゴレンジャー。
あ、でも真ん中のゴミ箱も使われていますね。「後半から仲間になる黒色のレンジャー」的な存在でしょうか。
住宅街に入ります。
築地は、今でもレトロな感じのお宅が散見されると知ったので、見に来ました。
こういうの。看板建築というやつですね。
新しい建物だけど、いい四兄弟。
実は一つ見てみたい看板建築があったんですが、どうも見当たらない。
この辺りのはず、と思って後ろを振り向くと分かりました。
解体済み。
少し前まではワカマツヤという洋品店があったらしく、写真を見る感じ良い雰囲気の建物だったんですが……残念です。これがレトロ建築巡りの難しいところ。がっくり。
お隣に素敵な銭湯を見かけたので、良しとしましょうか。
こことかすごいなあ。「下町!」って雰囲気してますね。強調した意味は特にないです。
大通りに出ると、周りに対して不釣り合いなほど大きいビルが。
住友生命か~さすがですね。たぶんこの反対側は隅田川です。川沿いの住友っていうシチュエーション、元関西人的には中之島を思い出したりします。
また住宅街に戻ると、いい感じのビルディングがありました。
ビルディングならこっちの方が好き。
さっきとは違う大通り。良い公園がありましたが、子供だらけなので写真をチキってしまいました。
奥のカッコいいツインタワーでもどうぞ。あの真ん中の橋を渡りたい。
聖路加が見えてきましたね。
聖路加国際病院。有名なのでまあ説明はいいでしょう。
キリスト教系の病院なので、てっぺんが十字架。
その横に、落ち着いた雰囲気の洋館がぽつんとあります。
トイスラ―邸。聖路加の創設者が住んでいた家で、後にこの場所へと移築・復元したそうです。
いいなあ。「シルバニア・小さな林のおうち」って感じ。
近くには素敵な小学校(明石小学校)と、お役立ち看板があります。
元々この辺りは外国人居留地だったんですよね。居留地って、横浜とか神戸とかの印象ですが、まあそのうち東京の近くにもできたようです。首都だから。
そのおかげで、この辺りはキリスト教の宣教師が活躍。明治学院大学は確かこの辺り発祥だし、聖路加もその流れなのでしょう。
そして、宣教師ということは、当然教会もある訳です。
ここの教会がね、いいんですよ。
工 事 中
……いや、えっと、ここを見たかったんだけどな実は。
カトリック築地教会。見ての通り、非常に珍しいギリシャ風の教会です。
以前訪れたときにちょっと工事している感じだったので、そろそろ終わったかなーとか思っていたんですが。むしろ工事が進んでいた。現実は甘くないですね。
詐欺っぽい写真を撮って、散歩を再開しましょう。
マンションだらけ。東京の一般的な大通りですね。特に語ることなし。
何か面白い物、来てくれ!
おっ、いい感じのビルだ。古川組さんありがとう。
マンションかと思ったら、区民館みたいですね。へえ、オシャレじゃん。
隅田川に出ました。
とりあえず「エモい」とつぶやく。
ふと右側を見ると、お城がありました。あれ、いつの間にかライン川にでもきちゃったかなGuten Tag.
とか思いましたがそんなことはなく、さっきの区民館ですね。へえ、面白い。
こう見たら完璧に城塞。
陽が沈むまでにてっぺんのピラミッドに辿り着くとボス戦が始まります。
船を見かけましたが、"MARCO POLO"という名前でした。やっぱりヨーロッパじゃないのかここ。
救命浮き輪の脱走跡。
NO3-R5。「エリア番号No.3、このエリアの右岸5番目」という意味。
築地の救命浮き輪は、通し番号が付いていてユーザーフレンドリーです。あまりユーザーにはなりたくないですが。
さっきはさらっとスルーしましたが、ここは壁がずっと赤レンガになっていて、なかなか雰囲気がいいです。それは良いのですが、
この窓、明らかにいらないでしょ。
しかも立体感があるという。
しかも奥で工事をしているときた。開くのか?いつか条件を満たせば開くのかここ?
噴水もあれば、
ドアまであります。
分かった。アイテムを7つ集めたら開くんだここ。さっきの城へ続くんでしょ。入城口はこのドアかもしれない。
やー、それにしてもいい眺め。
勝鬨橋まで来ました。渡っちゃうと勝どきなので今回はいいでしょう。
いや、実際には渡りましたが、話の流れ的に。
一つだけ言うと、勝どき側にいるときに街へと落下する何かが見えました。
ティアマト彗星かな?さよなら首都圏。
橋の横には資料館がありますが、時間切れ。まあそりゃそうよね。
あ、築地市場だ。行ってみましょう。
長い長い歴史を担ってきた市場も、今はもう解体工事中。
ここの跡地には、会議場とか公園ができるとの噂を聞いたことがあります。
でもせっかく川沿いなんだから面白い物造りましょうよ。巨大な釣り堀とか。あるいは偽ヴェネツィアとか造って、勝どきまでゴンドラで渡れるとか。
場末感のあるチェーン店の並び。やっぱり釣り堀流行るんじゃないかな。
こんなのあるんですね。割と新しい。まあ場外市場はまだあるし、そういう需要はあるのかな。
なんかカッコいいマークだ、と思ったら、さっきの築地本願寺でした。もうここまで戻ってきたのか。
ちょっと裏路地へ。
なんかすごいお寺。すごいテンプル。元ネタは特に無いです。
それなりに賑わってますね。なぜか安心。なんかホッとする通りだ。
この辺りは閉まっている時間?なのですが、なぜか水がありました。
すしざんまいループ。
あ、さっきのティアマト彗星かな?この辺りもやられるかな。皆さんさようなら。
歩きながらで思いっきりブレていました。
そうだよなあオリンピックも近いしなあ、それ絡みの開発も多いよね最近、その一貫かな、と思ったけどラグビーの大会だこれ。確か今年でしたね。
築地。目的地は工事中だし、店も色々閉まっているし、なんか締まらない行程でしたが、まあ夕方の散歩なんてそんなもんです。工事は夕方関係ないか。
オリンピックも近づいてきて、一年後にはまた少し景色が変わっているのでしょうかね。特に市場跡付近とか。
でもまだまだ古い建築は残っているし、緩い下町感はきっと消えないし、自分としてはそれがあればまあOKです。きっと大丈夫でしょう色々。築地に来るのまだ三回目ですがとりあえず言ってみました。
たまにはこんな感じの散歩もいいですよね。
それでは。Auf Wiedersehen.