一回、一回だけこういうタイトルやってみたかったんですよね!!絶好の機会!!なんかカッコいいじゃないですか!!
すいませんタイトル詐欺なテンションで。たぶんもうやらないです!()
昨日、Orangeadeのライブに初参戦してきました。
と言っても、Orangeadeのことを知らない方がほとんどかと思います。
なんせこのご時世に、一昨日(2019/04/05)まで一切ネット上に楽曲を出していないバンドでしたから。
口コミだけでじわじわと広がり、まさに今からムーブメントを起こそうかというバンドです。
そんなに凄いのか?という方々は、メンバーを見れば分かるかもしれません。
佐藤望。
RYTist, 婦人倶楽部などに洗練された楽曲の数々を提供。
黒澤鷹輔。
自分は存じ上げなかったものの、ポートレイツというバンドで良質なシティポップを制作。
そして大沢建太郎(旧・北園みなみ)。
数年前よりネットの一部界隈で「とんでもない鬼才がいる」と話題になっていた人物。
このメンバーなら良い音楽を作るだろう、という可能性だけでリスナーを増やしていったとのこと。すごい。
かくいう自分もその口。年初、試しに1stアルバム「Broccoli is Here」を購入し、一瞬で魅せられてしまいました。
シティポップ、ジャズ、クラシック、そんな垣根を軽々と超えていく、豊穣な音楽世界に。
今回はそんな彼らのライブに初参戦してきましたので、ざっくりとレポート。
・江古田Buddyはオシャレ
会場は江古田Buddy。
どうもジャズ系のライブでよく使われる会場みたいですね。
なんと今回、開演前と終演後にピアノトリオの生演奏が行われていたという贅沢っぷり。
演奏は魚坂明未トリオさん。
4度5度が映えるカッコいい系で好きなジャズでした(語彙&勉強不足)。
・からのMiroir D'eau
ジャズの雰囲気を残したまま、佐藤さんの静謐なピアノソロが始まる。そこにソプラノサックスが絡み出し、打楽器がひそかに彩りを添える。
Miroir D'eau。先述の1stアルバム中では短いピースでしたが、このライブではじっくりと堪能。クラシックの印象派、ドビュッシーやラヴェルを感じるような透明感ある楽曲で元々好きでしたが、タイトル通りの「水鏡」のきらめきがさらに際立っていました。
・港の見える街
始まった瞬間から「あっこれ絶対佐藤さんの曲」と思ったら合っていました。地味に嬉しい
Orangeadeの1stシングルCD(未入手)に入っていたという曲。タイトルは知っていて、素敵な音楽だろうとずっと予想していたので聴けて良かったです。
サックスの音がとても素敵でしたが、CDではフルートとの噂も聞いてそっちも気になる……!
横浜を題材とした曲ですが、「『横浜トリ○ンナーレ』ってイベントの展示がクソつまんなくて、港でも散歩しようか、となったときにできた」曲とのこと。
……。
自分、そのト○エンナーレ、結構楽しんだ人なんですよね……(小声)
……まあ好みが分かれそうな展示だなとは思っていたので。気持ちは分かるというか、意見には個人差があります。
というか、それであんなに良い曲ができたのなら全てOKです!(
・それぞれの持ち曲もいくつか
一応レコ発イベントではあるものの、Orangeadeはまだ結成間もないバンドなので、CD曲数も限られています。だからそれぞれの持ち曲や、過去のライブ用に持ち寄った曲も演奏していました。
ここで大沢建太郎(山田昌造)の「どぶさらい人生」も!
これがめちゃくちゃいい曲なんですよ。「ゴミあさりをして乞食と呼ばれる」ような歌詞なのに、すごくポップに綴られ、途中にはシティポップ的オシャレが顔を覗かせる。
というか「シラソファミレドシ↓、シ↑」の音階は本当にズルい(笑)
ライブでも本当にこんな感じで、次の「ハムスター倶楽部」と合わせて盛り上がりました。
「仮タイトルを適当につけるけど、結局そのまま出してしまう」(by 大沢建太郎)
また、黒澤さんの「さようなら日曜日」も良い曲。
ライブが土曜日だったから「土曜日にすれば」「サタデーにすれば」と他のメンバーに言われていましたが、確かにあれはサンデーしか無理ですね(笑)
・忘れていましたが
MCが非常に多い。いいですねいいですね(
ここでも大沢さんのキャラが際立つ。
というか和服でごついベースを持っている時点でまずおかしい。
腕時計は30分進んでいるのに、リハには1時間遅れ、だけど和服、って1つ情報が増える度に混乱&混乱
そしてMCが終わった後に大沢さんが楽譜をめくるせいで、すんなり曲に入れない場面が何度もありました。そわそわするけど、ぜひそのまま、緩いままで(笑)
・Anthoropology
1stアルバムで一番好きだった楽曲です。これは聴けただけでもう満足。
あえて言えば、Earth Wind & Fireの"After Love Has Gone"とかが頭をよぎるんですが、こちらはシティ感がたっぷり。非常に手触りが気持ちいいポップスです。
・わたしを離さないで
最後の曲。こちらも未入手の1stシングルから。
Orangeadeの良さが非常に滲み出ている楽曲でした。
・アンコール「エビはカニじゃない」
平成史に残る名曲だ。聴こう。
余談ですが、ライブ版で冒頭に入れていたコーラスが美しすぎて笑いました
完全にボ○ミアン・ラプソディー
さて、ここまで熱く紹介してきましたが、どんな音楽か気になった方もいらっしゃるのでは?(※巧みな誘導)
朗報です。
1. 「わたしを離さないで」のMV公開
ライブの最後に演奏されていた「わたしを離さないで」がYoutubeで公開されました。
映像も非常に素敵!
佐藤さんも「拡散していただき、10万PVくらいまでいき、そのままスターダムへ」というようなことを仰っていたので、良ければご協力を(笑)
・サブスク開始
未入手だと言っていた1stシングルが、Spotify、Apple Musicなど各種サービスで配信開始されたとのこと。「港の見える街」などが入っております。
もちろん試聴もできるので、この機会にぜひチェックです……!
(190407追記:執筆後、もちろん入手しました!)
さて、今この時点でOrangeadeを知ることができたのは大きいと思っています。
この天才たちが、今後どういう方向に進むのかを追いかけられる楽しみ。
そしてこの良さが刺さる人は他にもいるはず、と思い、文章を綴ってみました。
良ければあなたも、この刺激的なバンドを見守ってみませんか?
……いや、振り回されてみませんか?(笑)
(190407夜 大沢健太郎→建太郎に修正。失礼いたしました)