以前、このブログで「日本にあるヨーロッパっぽい場所」を書いたところ、
なぜかライターデビューしてしまいました。
いや、経緯は色々あったんですけどね。それは別にいいでしょう。
まさか辺境中の辺境だったこのブログから、こんなきっかけが生まれるなんて。楽しい記事になりましたので、ぜひお読みください!
(先月公開の記事を今さら宣伝する初心者感)
今回の本題。
この記事が出た後、友人と話しているときに、
「『日本にあるヨーロッパ以外の海外』でも記事が書けるのでは?」
と気付き。結構手持ちのコマがあったんですよね。
まあ、Studyなネタでは無いのでこのブログで消化することにします。
日本以外と言っても、「大久保や鶴橋で韓国」「あちこちの中華街で中国」「○○料理でその国の気分に」etc. はみんな知っているでしょうし、そういう方向性は外します。
あと、当然ながらテーマパークは外します。具体的にはディズニー、東武ワールドスクウェア、淡路ワールドパークONOKORO等。
こうなると、たぶん前回以上に予想がつかないと思いますが、ご一読あれ!
(1) トルコ風モスク
日本にも当然イスラム教徒はたくさんいます。
そうなると、祈りの場としてのモスクだって必要な訳です。
今回ご紹介するのは、東京都・代々木上原にある「東京ジャーミイ」。
元々別のモスクがあったそうですが、老朽化で解体。2000年になって新しく建てられたのがここ。
なんと駐日トルコ共和国大使館の管轄下にある、由緒正しいモスクです。
トルコのオスマン様式という建築だそう。
特筆すべきはその美しさ。
「東アジアのモスクで一番の美しさ」とも呼ばれているとか。
自分は東南アジアのマレーシアとシンガポール――つまりイスラム教徒が多いエリア――でいくつかモスクを見てきましたが、美しさという点では全くひけを取りません。
天井の写真のみ載せましたが、他の箇所はぜひとも自分の目で確かめていただきたいです。
ただ、信仰の場ですのでマナーをお守りの上、静かに観光してくださいね。
分からない点があっても、一階の事務所でフレンドリーに対応していただけると思います。
また、その一階にはトルコの美術品が売っていたり、文化交流施設もあったりするので、好きな方にはたまらないでしょう。
実は、トルコ風に限らずモスクそのものは日本に80ほどあるとか。Wikipediaの一覧を見ているとほぼ各都道府県にありそうですね。
ただ、信徒以外の見学については未確認ですので、気になる方はお調べください。
ちなみに、日本初のモスクは「神戸ムスリムモスク」だそうです。クイズにありそう。
(2) 香港・九龍城
九龍城。それは香港にかつて存在した伝説のスラム街。
増築に増築が重なり、建物内部は複雑化。行政が行き届かないカオス地帯となっていた場所。
を再現したのが、神奈川県・川崎市にある「ウェアハウス川崎店」。
ゾクゾクしますね!
……まあ、一時期よくメディアに出ていたし、結構有名かもしれませんが。
とんでもない廃墟感を醸し出していますが、それはただの演出。ここは健全なゲーセンです。
対戦ゲームもクレーンゲームもある普通のゲーセンです。
自分は友人たちと久々のマリカーを楽しみました(不要な情報)
上の階にはビリヤードやダーツの施設もあって、複合遊戯施設、の方が正しいですかね?
自分は友人たちと人生初めてのビリヤードを体験しました(不要な情報2)
ちなみに。
現在の香港・九龍城跡は公園になっている模様です。
一昨年の香港旅行時に寄れば良かった……。いつか行ってみたいですね。
もっとも、香港自体は今でもカオスな街ですが。
(3) インド風寺院
インド料理店って街に山ほど見かけますよね。今や総インド化社会です。
でも、インド風の建物って見かけない。
だから最初にこれを見たとき、なんだこれ、と絶句しました。
神奈川県・川崎大師。
……ここ、川崎大師は関東有数の名刹であり、本殿は日本のスタンダードタイプのお寺だったんですよ。
その裏手に回ると、突然この場所が現れる。
「自動車の祈祷殿の設計の依頼があり、何か変わった建築をとのことであった。ちょうど私は、日本各地およびインドで仏舎利塔(釈迦の遺骨を納める施設)の設計のためインド建築を研究していたので、インド風の設計をした。
な、なるほど。
でも、まあよく考えれば、本家インドを意識したお寺が少ない方が不思議なのかもしれません。
そんな日本では珍しいインド風のお寺ですが、もう一つ認知しております。
東京・築地の築地本願寺。
こちらもなかなか素晴らしいので、銀座や築地場外市場にお立ち寄りの際はついでにいかが?
(4) タイ風寺院
タイ料理店って(以下略)
自分にとってタイ近辺は未踏の地域なんですが、あの辺りの写真でよく見るタイプの寺院、日本とはだいぶ違うよなあと思っていました。
ところが実は日本にもあるんです。
東京の西側、新中野駅にある慈眼寺。
これこれ!金ピカでとんがり頭で下が丸みを帯びている!
実はネットで別件の調査中に見つけました。あるものなんですね……。
先代の住職さんがタイと関わりの深いお方だった縁で、この仏舎利塔を建立した模様です。
ここで1つ述べておきたいことが。
タイに関しては、こちらも推したいんです。
「ワットパクナム寺院」。
タイ本国の寺院の「別院」という形で、ものすごくタイ。
写真を見るだけでもその素晴らしさが伝わってきます。
でも、ここに行くには骨が折れるんですよね。。
車を運転するか、「成田駅からタクシー30分 or 駅からバスで最寄りの停留所まで行き4キロ歩く」のいずれかになります。
どう考えてもこの目的のために1人でやることではないので、誰か運転してください(他力本願)
(5) アメリカ風住宅
アメリカ風の場所はたくさんあります。
たとえば、横須賀、佐世保、沖縄のいくつかの場所、といった米軍ゆかりの土地。
でも、アメリカ風の住宅というコンセプトは珍しい。
埼玉県・入間市の「ジョンソンタウン」。
昔は米軍基地の関係者が住んでいた区画でしたが、やがて荒廃。21世紀になってから再整備され、このジョンソンタウンが生まれました。
カフェやレストランはもちろん、実際に人が住む住居もあります。
結構観光客いたけど、うるさくないのでしょうか……。
ちなみに、店はなんでもアリです。
いくつか紹介してまいりましたが、若干の心残りが。
どうしてもアジアが中心になってしまうんですよね。
本当は「モスク以外のアラブ」「アフリカ」「南米」とかも探したんですが……無いですよね……。
鳥取砂丘で「サハラ砂漠気分!」とかそういうのじゃなくて、建物や街並みの雰囲気的なところで。
地政学的&歴史的にアジア・アメリカ系が多くなるのは納得しています(それはそれで興味深い結論です)。
ただ、もしも何かご存知の方がいれば!情報提供いただけると嬉しいです!
ディズニーのアラビアンコーストじゃなくてね!!