久々の、音楽ネタで新コーナー。
はじめに。
自分は、高校、大学と吹奏楽に没頭していた人間です。
色々浮気しつつも、ずっとクラリネットという楽器を演奏してきました。
不思議なものです。というのも高校1年生のときにクラリネットを選んだ理由は、
「とりあえず音が出たから」
「メロディが吹けるから」
「オーボエがやりたいのに募集しておらずなんか似ている楽器だったから」
不純&不純&不純。
そんな感じだったのに、いざやってみると、広い音域、温かい音、指回しのしやすさ、たくさんの魅力に気付き、ハマってしまいました。
そうなるともっとクラリネットに関して色々知りたくなります。例えば、クラリネットが活躍する曲を知りたいと思いますよね。しかし……
クラリネットって、あんまり使われてなくない?
何を言っている、吹奏楽は元より、オーケストラにも入っていて、ジャズでもスウィング時代には……ってそんなん誰でも知っとるわ!!!
トランペットとか、トロンボーンとか、上記に加えもっと色んなジャンルで使われているじゃないですか。ポップスのバックでサックスが鳴っている機会は山ほどあれど、クラリネットなんかほぼ皆無。
他にも、ドラマや映画の劇伴ならフルートやオーボエの方が遥かに目立つ。大河ドラマとかになればやっとクラリネットがソロな音楽も出てきますが……。
あ、1つあった。クラリネットが特によく使われるジャンル!
スーパーのBGM。
…………
そうじゃねえんだよ!!!!
ちくしょう、もっと色んなクラリネットの形があるはずだ!!!
そう思った学生時代の自分は調べまくりました。
そして、普通に吹奏楽をしていたら絶対に知らなかったであろう、たくさんのクラリネットを使った音楽を発見しました。
このコーナーは、かつての自分のような思いを抱えるクラリネット奏者(特に学生の!)に届いてほしくて、初めてみました。
不定期に、吹奏楽・オーケストラ・スウィングジャズなどに限らない、色んなクラリネットの音楽をご紹介したいと思います。
もっとも、今の時代は当時よりずっと情報収集をしやすいのかもしれませんが……誰かのお役に立てることを祈って。
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今回の本題。
さっきもチラッと書きましたが、ポップスやロックなどのバックで、クラリネットが使われる機会はほぼ皆無。
本当に何も無いのか!!カッコイイ対旋律とかバッキングとかやりたいのに!!と、○chのスレを漁りまくっていたときに見つけました。
「Breakfast in Americaに使われているぞ」
なんだその曲??
調べてみると、イギリスのスーパートランプというバンドの曲みたいです。
初期のサウンドは当時隆盛を誇ったプログレッシブ・ロックの影響が色濃く出ているが、その後はポップ色を強めていく。(Wikipediaより)
おっ、これはカッコイイ系か楽しい系が期待できますね!
いいじゃんいいじゃん
では聴いてみましょう。こちらの音源をどうぞ(当該箇所は1:00〜,1:50〜)
……そう来たか。
哀愁系。非常に哀愁たっぷり。
ちょっと……思っていたのと……違う……
ちなみに歌詞は「アメリカに憧れているイギリス人青年の皮肉」。そ、そうか……。
でも、これはこれで面白いです。
メロディとの掛け合いが楽しく、何よりクラリネットはどソロ。大目立ち。ジャジーな音色が大変魅力的。カメラにベルを当てるのもなかなかイイ(笑)
テンポ的に耳コピもしやすいし、ちょっと気軽に練習してみたくなりますね。
さらに。
実はこの曲、1975年に全米ビルボードチャート1位を取っている名曲中の名曲。このスーパートランプの代表曲でもあるそうです。
そんな曲にクラリネットが使われていたなんて!なんたる光栄!
ちなみにBreakfast in Americaの音源はもう一つあったのですが、1:16〜を見ると、
ソプラノサックス
いつもクラリネットなんとちゃうんかい!!!!!!!!
という訳で、「クラリネット古今東西」第一回は"Breakfast in America"でした。
ヤバい音楽、楽しい音楽、色々考えておりますので、気長にお待ちを〜。
※「クラリネット古今東西」をタグにしております。よろしくお願いいたします。
……あっ、ちなみにヘッダー画像は非常にアメリカっぽいですが、埼玉県です。
(※埼玉県入間市「ジョンソンタウン」)