ジンジャー・エールの生姜率

勢いで始めてしまったブログ。旅行や小説や音楽を語るともっぱらの噂。

ぶらり街歩き[2] 逗子、あこがれの海



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リビエラ逗子マリーナの裏側から。オシャレな施設の裏側は至ってほのぼの

 


前回の上大岡の記事でも少し触れたけれど、かつて私は逗子という街に憧れていた。いや、今でも?

 

神奈川県の南東。いわゆる湘南エリアに属している。具体的には鎌倉の東側、三浦半島エリアとの境界に位置する。

隣の葉山町と合わせて「逗子・葉山」で一括りにされることも多い(葉山はまた別途触れるかも)。

穏やかで、でも程々に便利で、そして太平洋が傍にある場所だ。(※厳密には相模湾)

 

私の憧れ。何はともあれ海だ。

残念ながらサーファーでもガングロギャルでも無いけれど、ただただ、海沿いを歩くのが好きだ。

場所柄、鎌倉の七里ヶ浜や、江ノ島近郊の片瀬海岸に比べて、比較的人が少ない。春や秋なんかにぶらりと人の少ない海岸を行く、それが本当に心癒されることだった。

夜になると、満天とはいかないまでも、それなりに星を見ることもできる。特に南向きには遮るものが無く、ただただ波の音と共に佇むことができる。

まあ、夏は、昼も夜も当然人が多いんだけど……。



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石原慎太郎は逗子ゆかりの人物。ちなみに訪れたのは夏真っ盛り、夜でも若者たちは賑やかだった。

 

 

そして、海が街から近いという利点。

JR、京急、どちらからでも難なく歩ける距離。仕事帰りにそのまま海、あるいは通勤前に、なんてことも、たぶん可能だ。

  

その街も、最低限のものは揃っている。

スーパー、100均、本屋、チェーンの飲食店。役所だって駅から近い。それに近年はちょっと洒落たお店も増えている。休日のランチやディナーも色々と楽しめることだろう。

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逗子市役所。この日は隣の亀岡八幡宮でお祭りだった。


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街角で見かけたオシャレなお店。Think Globally, Act Locally

 

ここからは、地元民じゃないとなかなか味わえないだろうな、というエリア。

(……つまり、1日で見て回る分量では無いな、ということ。行ったときはめちゃくちゃ疲れた)

 

まずは、リビエラ逗子マリーナというリゾートチックな施設。


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さながら海岸のリゾートのような空間。

クルージングも、結婚式もできる。

そんな物に用はない自分のような一般庶民も、歩いているだけで束の間の高級リゾート感になんとなくウキウキする。


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こんなフォトジェニックな光景も見られる。 というより、写真を撮るために訪れたような方が何人もいた

 

その近くには材木座海岸

公共交通機関はバスしかなく、穴場としてよく紹介される海岸だ(それは穴場なのか、という問いは……まあ、うん)。


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向こう岸が材木座海岸。結構人がいるような。 

 

 

そして、披露山公園

この展望台が醸し出す、ノスタルジーと言ったら。

 


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ただ、この周辺のツッコミどころがどうしても気になってしまうのは悪い性……。


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なぜ猿が……??

 

もし、住むとしたら。街は先述の通り最低限整っているし、通勤だって大丈夫。

湘南地域の海沿いの街では、実は屈指の良アクセスを誇る。

 

JRは湘南新宿ライン直通、品川まで1時間以内。始発も運行しているから座れる可能性もある。大船や横浜で乗り換えれば、行き先はさらに広まる。

ちなみに、隣駅は鎌倉だ。「鎌倉が定期圏内」というワードだけで、なぜか強烈に痺れてしまった1年前の自分。

まあ実際、タダで鎌倉観光に行けるのは凄い。

 

またJRが止まっても、京急逗子線がある。こちらもなんと始発駅、急行も出ている。快速は金沢八景金沢文庫、上大岡で乗り換えればOK。

休日でも、金沢八景(シーサイドライン)〜金沢文庫という、これまた自分の好きなエリアが近くて魅力だと思っていた。

 

敢えて難を上げるとすれば、山と海の間の街なので、災害時が不安なこと。そしてあまり住む場所が無いこと。

前者は湘南の宿命みたいなものだからともかく、後者は本当に惜しい。

実際、賃貸を探したこともあるけれど、なかなかいい条件を見つけるのは難しく思えた。

そして安いと思ったら、山の中、というよくあるパターン。

海の近くの一軒家、いいなあ……。でも災害時には……うーむ……。

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ちなみに、さっきの披露山公園の横は高級住宅街。山の上でも、さすがにここは当然地価もとんでもないのだろう。外車で外界と行き来するのだろう。

 

と、取らぬ狸の皮算用をしているうちに、諸事情で住むタイミングも逃してしまった。

だけどあの海が近くにある生活というのは、本当に素敵だろうな、と思う。

いずれまた、移住計画を立てるかもしれないけれど。

まあ、こうして憧れつつ、たまに遊びに行くくらいが、ちょうどいいのかもしれない。

 

賑やかな夏は過ぎたから、またそのうち、秋の波の音に癒やされに行こう。


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