先日の「リズと青い鳥」記事を上げた後、急激な勢いでPVが上がって「おおお」ってなった小市民系アカウントですどうも。
まあそれでも累積で3桁台ですが……流行りのコンテンツの力って凄いなあとまざまざと感じました。
同じように考察したい人がいっぱいいるんだな、そういう意味でも嬉しいですね。
今回は最近買ったCDの話です。
Lamp 「彼女の時計」
(未聴の方はYoutube配信曲(MV)もいくつかあるので、ぜひそちらを。一曲だけ抜粋)
「1998」
前回のCDから4年ぶりなんですね……
私がファンになったのが3年ほど前だったので、初めてリアルタイムで新譜に触れられたことになります。
事前にネットのあちこちで「今回は名盤だぞ」という話を仕入れていて、いや毎回名盤ですやん、と内心ツッコミを入れつつ。
はい、間違いなく名盤です。
前作の「ゆめ」もかなり緩やかなバラード色強めではありましたが、「A都市の秋」というパンチ力あるナンバーもありました。
しかし今回はとにかく穏やか&美メロ路線。
アップテンポと言えそうなのが8曲中「誰も知らない」くらいですね。ここまで統一したアルバムというのも珍しい。
これ、ともすれば「同じような曲ばっかり」「気付いたら寝ていた」というリスクもあるんですが。恐らくリスナーを信頼してくれています。
ちゃんと聴きさえすれば、どれも異なる工夫がこらされていると気付くのは容易でしょう。
「夜会にて」。
まさかポップスで「ティンパニが素晴らしい」ということになるとは思いもしなかった。
曲の流れそのものはあのティンパニのおかげで曲全体に広がりが出るというか。シンフォニックな薫り付けがされるんですよね。
「ラブレター」は3拍子。
こちらはかなりミナス系の雰囲気ですね(詳しくないからイメージ)。いいリズム感。
「1998」いいですね!!
どこか懐かしい感じ。なぜかOriginal Loveとか思い出しました。違う気がする。
なんというか、90年代トレンディドラマの主題歌と言われても何も疑わない。歌詞も「レイディオ」とかですし。
シティーポップの真骨頂。しかし2番Aメロや大サビの前繋ぎなど、随所にLampらしさが光っています。
「スローモーション」は唯一のフラット系の音楽。個人的な感情としてはこれが一番好き。
まるでクラシックのロマン派の音楽みたいなコードだな、と思いました。すいません雰囲気で言ってます適当です。
カチカチ言っている、時計を模した音?もスローモーションの空間を作り出していて、いいなあ。
「夢の国」はマイナー調。
限定販売されていたLPレコード版だと、ここからB面。前半とかっちり切り替えていますね。
実はやや苦手な種類の曲調ではあるのですが、この曲はクセになる。
サビのメロディーラインの「GF♯G」のような半音の動きがニクい。素晴らしいですね。
「車窓」
イントロから驚かされた曲。まるで童話のようなシンセの音使い。全体も子守唄のような音ですね。
6拍子ですが、随所に2拍子系の分け方があるのが好き(変拍子好き)
このアルバム唯一のアップテンポ。かつ、かなりトリッキーな曲です。
イントロはまたCメジャーかAマイナーかな?と思ったら、Aメジャーに移調。
そしてこの曲、特にBメロの展開が素晴らしい。拍子を崩す、コードも変える。その後のサビもLampのメロディーライン。
「Fantasy」
このアルバムで一番シンプルな音楽です。でもこの一曲だけで充分闘えるんだよなあ(何と)
しかしこのB面、Am,CとAm,Cと見せかけてA,A,と見事に近い調だけで構成されているんですよね。5回くらい通してようやく気付いた。
最後にさざ波の音を流して、余韻たっぷりに締めくくります。
どれが最高とは言えないくらい完成度が高い。
もちろん今までのオシャレで儚げな世界観をベースにしつつ、年齢とキャリアの積み重ねが、ますます深みを出していて、洗練された傑作です。
初めて聴いた後、正当進化、という言葉が真っ先に出てきました。
初めてアルバム丸々紹介とかやりましたが、ああ、語彙が足りない……。特にシンセサウンドのことやミナス系のことなど、バックグラウンドの知識不足を感じます。
あと歌詞のこともまだあまり追えていないですしね。まあ前の辻林さんの曲みたいな勢いでやってたら一週間かかりそうですが。
(参考)http://yawing-hanon98.hatenablog.com/entry/2018/05/03/171341
また何か気付いたら更新すると思います。
とりあえず、ライブの特典引換券が同封していたので(タワレコで買ったから新宿インストアライブの券も!)、なんとか予定空けたいなあ、という所存です。
(180605追記!)
そういえば、以前にLampの曲を元にして書いた小説がありましたので、宣伝!
すぐにこういう宣伝思いつかないのがアカンとこ!(笑)